総合評価コメント

「LaVie C LC900/5D」は、NECのノートPCラインナップにおいて最高峰クラスに位置する製品だ。もちろん、そのパフォーマンスは極めて高く、特に3Dグラフィックス性能は他のハイエンドノートPCをも圧倒する実力を誇っている。単なるデスクトップ代替マシンではなく、3Dゲームや動画編集も楽しめる万能ノートPCとして活躍が期待できるだろう。抗菌ラバーコーティングが施されたキーボードなど、性能以外の面においても高級マシンならではの工夫が盛り込まれている。→レビュー本文

評価のポイント

メタリックカラーを基調とした高級感あふれるデザインに仕上がっている。さらに、抗菌ラバーコーティングのキーボード、本革風のパームレストなど、細部にわたってさまざまな工夫が施されている。本体のサイズは331（W）×275（D）×43.5（H）mm、重量約3.6kg。携帯には全く向いていない。

Pentium 4-M 2GHzとMOBILITY RADEON 9000（ビデオRAM 64Mバイト）により表示されるグラフィックスは、抜群の性能を誇っている。もちろん通常の処理速度も極めて高速だ。ハイパフォーマンスノートと呼ぶにふさわしい、最高クラスのパフォーマンスを満喫できる。

DVD-RAM/R/RWとCD-R/RWのライティングに対応したDVDマルチドライブを搭載。さらに、「メディア用ポケット」というインタフェースが用意されているのが面白い。標準添付の「デュアルメモリーアダプタ」により、メモリースティックとSDメモリーカードの読み書きが可能である。キーボード、タッチパッドの操作性は、非常に快適＆好感触。15型の高輝度・高視野角のナチュラルファイン液晶も評価できる。

メモリは1Gバイトまで拡張が可能。ドライブ類は固定式で交換不可。インタフェースは、先のデュアルメモリーアダプタに加えて、無線LAN、LAN、USB 2.0×4、IEEE1394、PCカード×2、Sビデオ出力、外部ディスプレイなど、必要なインタフェースはすべて揃っている。唯一残念なのは、S/PDIF出力が用意されていないこと。このクラスのノートPCであれば、是非とも標準装備してほしかった。

付属ソフトはかなり多いといえる。「MS Office XP Personal」をはじめ、映像・画像、音楽などのマルチメディア系、セキュリティ関連、設定・メンテナンス、パーソナルなど、幅広いジャンルのソフトが数多く添付されている。

実売価格は27〜30万円前後の模様（2003年4月時点）。パフォーマンスから考えると、比較的良心的な価格設定といえるだろう。気軽に購入できる価格ではないものの、それだけの価値がある製品といえる。

ベンダー製品担当者からの一言

「LaVie C LC900/5D」は、ハイグレードノートPCに相応しく、高速CPUだけでなく高速グラフィックアクセラレータや大容量VRAM、高精細かつ広視野角の液晶パネルなど、高い総合性能を備えたマシンです。また、性能だけでなく、キーボードやパームレストの素材感などにも配慮しておりますので、どのようなPCでの作業にもストレスなく快適にご使用いただけると考えております。（NECカスタマックス　マーケティング本部商品企画部　榎本 浩二）

スペック

[相澤裕介, ITmedia]

関連リンク 日本電気 ホームページ 日本電気 製品インデックス LaVie C LC900/5D 製品情報 オールインワンノートPC インデックス