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超低電圧版Pentium III 933MHz-Mによる高速処理を実現


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「InterLink MP-XP7230」の最大の特長は、超低電圧版Pentium III 933MHz-Mにより実現される高速処理である。さっそく、ベンチマーク結果を公開してみるとしよう。
まずは、「PCMark2002Pro」の結果である。

PCMark2002Proのベンチ結果(クリックすると詳細画面に飛びます)
「CPU Score」は2,887。Crusoeを搭載したミニノートPCのCPU Scoreが1,500〜2,000くらいであることを考えると、かなりの好成績といえるだろう。実際に試用してみた様子でも、体感速度の差を十分に感じることができるレベルである。ソフトの起動や各種処理もそこそこ快適な反応を示してくれた。
ハードディスクにUltra ATA/100ドライブを採用しているのも評価ポイントだ。ただし、「HDD Score」は378と少し控えめである。Ultra ATA/100ドライブであれば400台のスコアを残してほしかった。これは少し残念な結果でもある。
なお、「Memory Score」は一部のテスト項目が実行できなかったため算出されていない。これは、ビデオRAMがメインメモリと共用になっていることが原因だと思われる。ただし、メモリ関連の各テスト項目の結果から推測すると、ミニノートPCとしては一般的なメモリ性能を持っているようである。
いっぽう、2DやVideoの性能は、エントリークラスのノートPCと同程度、もしくは少し劣るかな?というレベルの実力である。
同様に、3Dグラフィックス性能を「3DMark2001SE」にて計測してみた。以下がその計測結果である。

3DMark2001SEのベンチ結果(クリックすると拡大します)
※1,024×600ピクセル、16bitで計測しています
「3DMark Score」は780。これは決して好成績といえる結果ではない。むしろ、最低クラスの成績であろう。とはいえ、3DMark Scoreを算出することすらできないミニノートPCも多くあるのだから、「3DMark2001SE」が完走しただけでも立派といえる。「Low Detail」のゲームは10fps以上の結果を残しているので、3Dゲームをそれなりに楽しむことも不可能ではない。
全般的にみてInterLink MP-XP7230のパフォーマンスは、最新のエントリーA4ノートPCにあと一歩及ばない、といったところだろうか。もちろんミニノートPCの中では、最速クラスの実力を持っている。
唯一欠点と考えられるのは、本体底面が非常に熱くなること。ベンチマークテスト中はパソコンに大きな負荷がかかってしまうが、それを差し引いても熱の発生は多いといえる。
[相澤裕介, ITmedia]
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