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CPU、メモリ、HDD、3Dグラフィックスすべてが高性能

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「Compaq Evo Notebook N620c」は、日本ヒューレット・パッカード初のPentium M搭載ノートPCだ。インテルの無線LAN「PRO/Wireless 2100 ネットワーク・コネクション」を搭載していないためCentrinoマシンとはならないが、Pentium Mによる高速な処理速度&長時間連続駆動は健在である。
まずは、そのパフォーマンスから検証していくとしよう。いつものように「PCMark2002Pro」でベンチマークテストを行ってみた。以下はその結果である。

PCMark2002Proのベンチ結果(クリックすると詳細画面を表示します)
▼▼※ベンチマークテスト結果は、試作機での結果です。
「CPU Score」の4,962という値は、Pentium M 1.40GHzらしい好成績だ。「モバイルPentium 4 2.0GHz-Mより高速」といって差し支えないだけの処理能力だ。また、「Memory Score」の4,605という数字も素晴らしい成績といえるだろう。
ところが、実際にEvo Notebook N620cを試用していると、それ以上のパフォーマンスを有しているように感じてしまう。その最たる要因と考えられるのが、HDDの性能だ。「HDD Score」の556という結果にも表れているように、本機のHDDは高性能なのである。
それもそのはず。採用されているHDDは、IBMの「Travelstar 40GNX IC25N040ATCS05」。このHDDは、2.5型でありながら5,400回転という回転数を誇る高速ドライブなのだ。つまり、一般的なノートPCに採用されている4,200回転HDDより、1ランク上のHDDと考えてよいのである。
ソフトウェアの起動や大容量ファイルを扱う場合、CPUやメモリの性能だけでなく、HDD性能が処理速度に大きな影響を与える。要するに、高速HDDを搭載しているEvo Notebook N620cは、同じCPU/メモリ/40GバイトHDDを搭載しているマシンより快適な動作を期待できるわけだ。メーカー公表のスペックには、単に「HDD 40GB」と記されているだけであるが、これを他のノートPCと同様に考えてはいけないのである。

3DMark2001SEのベンチ結果(クリックすると拡大します)
▼▼※ベンチマークテスト結果は、試作機での結果です。
いっぽう、3Dグラフィックス性能はどうかというと、これはスペックどおりに優れている。ATIのMoblity RADEON 7500の性能は、同社のMoblity RADEON 9000には劣るものの、ノートPC用のグラフィックスチップとして、かなり優秀な製品である。上に示してあるように、「3DMark2001SE」で計測した「3D Mark Score」は3,754。高品質の3Dグラフィックスもグリグリ動かせるだけの実力を持っている。
なお、今回のレビューは試作機にて検証しているため、製品版と微妙にパフォーマンスが異なっている恐れがある。とはいえ、すでに出荷直前段階の試作機であることを考えると、製品版との間にそれほど大きな差が生じるとは考えにくい。つまり、これらベンチマークテストの結果は、ひとつの指標として十分に意味のある数値として捉えてよいであろう。
[相澤裕介, ITmedia]
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