総合評価コメント

「dynabook E7/518PDE」は、DVD-R/RW & CD-R/RWマルチドライブ、15型Clear SuperView液晶を搭載したハイスタンダードノートPC。CPUにモバイルPentium 4-M 1.80GHzを搭載しているだけあって、その処理速度はなかなか高速である。仕事に、趣味に、幅広い用途において活躍が期待できるだろう。もちろん、動画編集やオリジナルDVD-Videoの作成も可能だ。ただし、USB 2.0未対応、無線LANの装備なし、などインタフェースの種類には少し物足りなさを感じる。20万円前後の実売価格は妥当なラインと考えられる。→レビュー本文

評価のポイント

筐体外面はピュアホワイト、内面はピュアホワイトの縁取りが施されたメタリックシルバーの筐体に、白いキーボードとなっている。全体的にみて、スマートで爽やかなデザインに仕上がっていると感じる。本体のサイズは336(W)×280（D）×41.3（H）mm、重量は約3.4kgで、モバイルには適さない。また、液晶画面が130度くらいしか開かないようになっている。

通常の作業だけでなく、ある程度重たい処理も快適にこなせるだけの性能を持っている。ハードディスクドライブの性能もよい。ただし、モバイルPentiumu 4-M 1.8GHzの処理速度は、最新のPentium M 1.30GHzと同程度、Pentium M 1.40GHzには負けてしまう可能性もある。3Dグラフィックス性能も特に良いわけではない。

搭載している15型のClear SuperView液晶は、コントラストが高く、美しい画面表示を得ることができる。ただし、視野角はあまり広くない。解像度は1,024×768ピクセルのXGAまで。DVD-R/RW & CD-R/RWマルチドライブに加えて、USB接続の外付けFDドライブが標準添付されている。

メモリの拡張は512Mバイトまで。光学ドライブは固定式で交換不可。用意されているオプション品はPCカードタイプの「モバイルディスク5Gバイト」、バッテリパック（本体に標準添付されているものと同じ）など。インタフェースは、BluetoothやSDメモリーカードスロットが標準装備されているものの、無線LANの搭載はなし、USBは1.1のみ対応など、物足りなさを感じる面がある。

付属ソフトの種類はなかなか豊富。「MS Office XP Personal」をはじめ、インターネット、実用、マルティメディア、ウイルス対策など、幅広いジャンルのソフトが付属している。

実売価格は20万円前後。最近では20万円を切る価格で販売しているショップも多いようだ（2003年4月現在）。これだけのパフォーマンスがあり、さらにDVD-R/RW & CD-R/RWマルチドライブを搭載しているのだから、妥当なコストパフォーマンスであるといえるだろう。

ベンダー製品担当者からの一言

「dynabook E7/518PDE」は、“快適さ（Confort）”をコンセプトに、ピュアホワイトの明るいボディに、鮮やかでツヤのある15型ClearSuperView液晶や、高性能なCPUとDVD-R/RWドライブ、高音質サウンドを再現するharman/kardonスピーカなどを装備するとともに、使い方のヘルプ検索が可能な東芝版「CyberSupport for TOSHIBA」、見やすく調べやすい目的別の4分冊マニュアルなど、使い勝手を追求したスタンダードなPCです。（東芝　デジタルメディアネットワーク社　ＰＣ事業部　塘岡 崇志）

スペック

[相澤裕介, ITmedia]

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