> レビュー 2003年5月20日 14時39分 更新

バイオノートFR PCG-FR55/B:Athlon XP搭載のパワフルデスクトップ代替
ソニー

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モバイルAthron XP 1800+搭載で低価格ながらもハイパフォーマンスを発揮

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「バイオノートFR」は、バイオノートのラインナップの中ではスタンダードシリーズとして位置づけられている。CPUにAMDのモバイルAthron XP 1800+を搭載し、低価格ながらも比較的ハイパフォーマンスなマシンに仕上げられているのが特長だ。

 用意されているモデルは、液晶サイズ、ハードディスク容量、付属ソフトなどの違いにより3種類。今回は、最上位モデルとなる「バイオノートFR PCG-FR55/B」を中心にレビューしよう。

 まずは、最も気になるパフォーマンスから。AMDのモバイルAthron XP 1800+は、動作周波数1.533GHzながら、Pentium 4 1.8GHzと同等、またはそれ以上の能力を発揮するといわれている。さっそくベンチマークテストにより、その実力を試してみよう。

PCMark2002Proのベンチ結果(クリックすると詳細画面を表示します)

 上記は、いつものように「PCMark2002Pro」でベンチマークテストを行ったときの結果である。「CPU Score」の4,436という数値は、モバイルPentium 4-M 1.8GHzやPentium M 1.3GHzと同程度、もしくは少し高い値である。もちろん、これだけの結果を残すマシンであれば、一般的な作業はすこぶる快適。音楽ファイルの変換などの重い処理も、サクサクとこなすことが可能である。

 PCMark2002Proのベンチマーク結果で残念だったのは、「Memory Score」があまりよくないこと。DDRメモリを採用しているのであれば、少なくとも3,500以上の結果を残してほしかった。

 いっぽう3Dグラフィックスの性能はどうかというと、NVIDIAのGeForce4 420 Goを搭載しているだけあって、なかなかの好成績である。

3DMark2001SEのベンチ結果(クリックすると拡大します)

「3DMark2001SE」における「3DMark Score」は2,545。ノートPCの中では高い数値であるといえるだろう。ハードウェアが対応していないテスト項目が多いとはいえ、一般的な3D動画は高品質かつスムーズに動かすことが可能である。

 全般的にみてバイオノートFR PCG-FR55/Bのパフォーマンスは、快適で心地よい処理速度を実現しているといえるだろう。PCMark2002ProにおけるMemory Scoreの結果は低かったが、通常作業において体感速度の差が生じるほどではない。あらゆる用途に幅広く対応できる製品に仕上がっている。

[相澤裕介, ITmedia]

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