> レビュー		2003年6月30日　08:47 PM 更新

DynaBook P7/X28PME
優れたパフォーマンスを持つオールインワンデスクノートPC（1/3）

	総合評価 8 デザイン 6 パフォーマンス 9 機能 7 拡張性 6 付属ソフト 6 コストパフォーマンス 7 レイティングポリシー

評価のポイント

デザイン

　飽きの来ない直線を基調としたシンプルなデザインを採用している。45ミリと厚みはあるが、ダーク系のミッドナイトブルーというカラーリングの組み合わせにより、見た目の厚さを感じさせない。ただし、スピーカ部分やヒンジ部分に使用されているメッキパーツは高級感を演出しているものの、好みが分かれるだろう。

パフォーマンス

　FSB533MHzのPentium4/2.80GHzは現在発売されているノートPCとして最速な部類に入る。グラフィックスチップはGeForce4 420 Goを採用し、3Dゲームを楽しむには十分なパフォーマンスを持つ。ただし、CPUの負荷が高いときは内蔵のファンが騒音は大きく、使う場所によってはファンの音が気になるだろう。

機能

　基本的な機能は一通り備えている。デスクトップPCに準じたインタフェースを持ち、さまざまな周辺機器の接続が可能。無線LANやBluetoothなどワイヤレスネットワークのインタフェースも充実しているほか、内蔵モデムも海外対応となっているので、海外への出張時にも安心だ。

拡張性

　メモリは最大1Gバイトまで増設可能だが、最大容量の1Gバイトにする場合、標準のメモリを外す必要がある点は致し方のないところか。光学式ドライブは固定式のため、ユーザーによるドライブのアップグレードは不可能だ。着脱式のベイやドッキングステーションなどは用意されていないが、インタフェースが充実しているため、特に不自由することはないだろう。

付属ソフト

　付属アプリケーションは「Office XP Personal」をはじめ、実用アプリケーションを中心にかなり豊富だ。音声操作に対応した音声認識ソフト「LaLa Voice」や、画面表示を拡大する「Liquid View」といったパソコン操作に慣れないユーザーを対象としたアプリケーションも付属している。

コストパフォーマンス

　パフォーマンスを売り物としている製品ということもあり、機能面では際立った特徴はない。しかし、第一級のパフォーマンスを備えながら25万円程度という実売価格はお買い得感が高い。パフォーマンスを第一と考えるユーザーには最適な1台となるだろう。

総合評価

　DynaBookシリーズの中では、デスクノートPCとして位置づけられる製品。デスクトップ用プロセッサのPentium 4/2.80GHzを搭載しており、ノート型PCの中ではトップクラスのパフォーマンスを実現する。ただし、バッテリー駆動時間が2時間未満となっていることや、大柄な筐体といった点で頻繁に持ち歩くには適さず、あくまでもデスクトップPCの代わりとして使うのが正しい。添付のアプリケーションも実用的なものを中心に選りすぐっており、優れたパフォーマンスを持ちながら20万円台半ばの実売価格は十分魅力的だ。

ベンダー製品担当者からの一言

「DynaBook P7」は、CPUにPentium 4/2.80GHzを採用し、256Mバイトの高速DDRメモリや大容量60Gバイトハードディスクを搭載することで、高いパフォーマンスを実現し、マルチメディア処理を快適におこなえるノートPCです。ビジネスにもホームユースにも使える信頼性と高機能を兼ね備えています。（東芝 デジタルメディアネットワーク社　PC事業部　塘岡崇志）

主要スペック

CPU	Pentium 4／2.80GHz
液晶	15型TFT液晶（1400×1050ピクセル）
チップセット	Intel 845PE
グラフィックス（ビデオRAM）	NVIDIA GeForce4 420 Go（32Mバイト）
標準メモリ	DDR SDRAM PC2100 256Mバイト（最大1Gバイト）
HDD	60Gバイト（UltraATA／100）
光学ドライブ	DVD-ROM & CD-R／RWマルチドライブ
本体サイズ（W×D×H）	332.4×280×45.3mm
重量	3.5kg

[赤坂賢太郎, ITmedia ]

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