> レビュー		2003年7月11日　07:10 PM 更新

16.1インチ液晶搭載の高機能フルスペックノート
ソニー バイオノートGR PCG-GRV99G/P（2/3）

	総合評価 8 デザイン 7 パフォーマンス 9 機能 9 拡張性 8 付属ソフト 8 コストパフォーマンス 7 レイティングポリシー

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デスクトップ機並みの機能とパフォーマンスを装備

「バイオノートGR」は、バイオノートのラインナップの中でもフラッグシップに位置づけられているシリーズだ。中でも今回紹介する「バイオノートGR PCG-GRV99G/P」（以下、GRV99G/P）は、高速なプロセッサ、1600×1200ピクセル表示が可能な16.1インチ液晶ディスプレイ、ハードウェアエンコード対応テレビ録画機能など、デスクトップPC並みの機能とパフォーマンスを持つ製品だ。

　GRV99G/Pのアドバンテージは、なんといってもパフォーマンスが高いことにある。CPUにはデスクトップ用のPentium 4/2.60GHzを搭載。パワーを要求するマルチメディアコンテンツの処理もストレスなく実行できる。

　チップセットはノートPC用のIntel 845MPを搭載している。デスクトップ用プロセッサを採用しているモデルとしては珍しい組み合わせである。なお、Intel 845MPではサウスブリッジにICH3-Mを採用しているため、USB 2.0には対応していない点に注意が必要だろう。

　メモリは標準で512Mバイトを搭載しており、メモリ使用量の大きなマルチメディア系アプリケーションも快適に使用できる。最大で1Gバイトまで増設可能だが、その場合、標準メモリ（256Mバイト×2）を取り外して装着する必要があるため、多少のコストアップになっても512Mバイトのメモリモジュールを搭載してほしかったところだ。

　グラフィックスチップはATI TechnologiesのMobility RADEON 9000を搭載する。DirectX 8.1に対応したSMARTSHADERテクノロジーにより、よりクオリティの高い3D描画をサポートする。パフォーマンスについても申し分ない。

　GRV99G/Pのドライブ構成はハードディスクと光学式ドライブの2スピンドル構成となっている。ハードディスクは60Gバイトを搭載しており、動画データのようなファイルサイズの大きなデータも余裕を持って保存できる。また、光学式ドライブはノートPCとしては唯一のDVD±R/RW ＆ CD-R/RWマルチドライブを内蔵し、さまざまなフォーマットのDVDメディアに対応する。

　インタフェースはデスクトップPCに準ずるものが装備されている。USB 2.0は非対応だが、IEEE1394に準拠したiLink端子を備えているため、高速な転送を必要とする周辺機器はこちらを使えばよい。また、付属のポートリプリケータを使用すれば、キーボードとマウスを装着してデスクトップパソコン代わりに使うことができる。持ち歩く場合もケーブル類を外すことなく気軽に持ち運べる点はメリットといえるだろう。

本体右側面。サウンド入出力ジャックとUSBポートが配置されている。サウンド系端子の隣にあるダクトは吸気口

本体左側面。マジックゲート対応のメモリースティックスロット、PCカードスロット、DVD±R/RW ＆ CD-R/RWマルチドライブなどが配置されている

付属のポートリプリケータは、本体の下部に装着して使用する。テレビのアンテナ端子はポートリプリケータ側にある

[赤坂賢太郎, ITmedia ]

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