東芝 dynabook SS S8――軽さ×薄さ×堅牢性を追求した、Centrinoモバイルノート(1/4)

モバイルノートとして定評のある東芝の「dynabook SS」。S7が発売されたのはほんの3カ月前だが、早くも「S8」が登場した。新旧モデルの違いにフォーカスしながら、S8をレビューした。

 新しいdynabook SS S8シリーズには、IEEE802.11b準拠の無線LAN搭載モデル「S8/210LNKW」と、無線LANを省略したコンパクトフラッシュカードスロット搭載モデル「S8/210LNLN」「S8/210LNSN」の3機種がある。S8/210LNLNとS8/210LNSNの違いはOffice XP Personalの有無で、後者にのみOffice XP Personalがプリインストールされる。

 今回テストしたのは、無線LAN搭載(Centrino)モデル「S7/290LNKW」の後継で、S8シリーズの最上位モデル「S8/210LNKW」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は据え置きの23万円前後である。


「dynabook SS S8/210LNKW」

外観デザインはS7を踏襲、CPUは100MHzアップの超低電圧版Pentium M/1GHzを採用

 外観デザインは、S7から全く変更なし。最薄部が約14.9ミリ、重量(標準バッテリー装着時)が約1.09キロのスリムボディだ。


外観はS7と同様。剛性は従来より高まっている

 従来モデルでは液晶ヒンジ部の剛性がやや弱いのではという評価も聞かれたが、S8はそれが改善され“ねじれ”や“曲げ”により強くなっている。底面と側面を継ぎ目なく一体化したバスタブ構造を採用しており、ボディの薄さを感じないほど剛性が高い。さらに、液晶背面部と側面も同様にバスタブ構造にして、堅牢性を追求している。


S8の底面


HDDカバーやメモリスロットカバー、リチウムイオンポリマーバッテリーを外したところ

 ディスプレイは、12.1インチ低温ポリシリコンTFTカラー液晶を採用し、XGA(1024×768ピクセル)で1677万色表示に対応する(S7と同じ)。輝度設定は8段階で切り替え可能。視野角はまずまずで、明るく見やすい。S8での変更点は、液晶パネルのガラスの厚さを0.4ミリから0.3ミリに薄くして軽量化したことだ。

 キーボードは、キーピッチが19ミリとデスクトップ並みに広いためタイプしやすい。キーストロークは1.7ミリと浅めだが、打ち心地も悪くない。ただ、キートップの形状は少しフラット過ぎないだろうか。現状ではキー上で指がすべるので、もう少し凹みがあればもっと快適に打てるように思える。


キーピッチ19ミリ、ストローク1.7ミリのキーボード

 CPUは、S7からクロック数にして100MHzクロック(周波数)アップになる超低電圧版Pentium M/1GHzを採用している。拡張版SpeedStepテクノロジによるCPU動作ポイントは、600MHz、800MHz、900MHz、1GHzの4カ所。これは、「コントロールパネル」→「東芝省電力」で設定できる。

 メモリは、256MバイトのPC2100対応DDR SDRAMを標準装備。メモリの空きスロットは1スロットで、最大768Mバイトまで増設可能だ。底面のカバーをとめているネジ1本を外せば空きスロットが見えるので、メモリの増設作業はとてもラクだ。


メモリ増設は、ネジ1本を外すだけ

[高柳政弘, ITmedia ]

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