東芝 dynabook SS S8――軽さ×薄さ×堅牢性を追求した、Centrinoモバイルノート(2/4)

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 HDDはS7と同じ、1.8インチの東芝製「MK4004GAH」(Ultra ATA/100)を採用。記録容量は40Gバイト。HDDの周囲を衝撃吸収ゴムで覆い、対振動性や耐衝撃性を高めているのも従来どおり。モバイル利用が多いマシンでは、こうした配慮がなされているかどうかは重要だ。


HDDをゴム(茶色)で覆い、衝撃や振動を吸収する

 CPUやメモリ、HDDのパフォーマンスについてS7と比較してみたところ、次のような結果になった。ベンチマークには、Futuremarkの「PCMark2002」を使用している(注:なお、今回レビューに使ったマシンは試作機だったので、実際の製品と若干結果が異なる可能性がある、以下同)。

PCMark2002S7S8スコア差
CPUスコア29963331335
MEMORYスコア3487353649
HDDスコア30235452

 S8とS7のCPUクロックが100MHzアップしただけだが、CPUスコアは335ポイントも差が付いた。メモリのスコア差は約50ポイント。また、S7と同一のHDDを採用しているにもかかわらず、HDDスコアは約50ポイント増となった。

 冷却ファン音は、回っているのが分からないくらいとても静か。底面は熱くなるものの、パームレスト部はほんのり暖かくなる程度で、うまく熱対策が施されている。

標準バッテリーは10%増量。付属の外付けパック容量ダウンはちょっと不満?

 標準バッテリーはリチウムイオンポリマーで、容量が1600mAh(S7)から1760mAhに増量された。重量は約170グラムで、駆動時間は約2.8時間(JEITA測定法)。一方、標準付属の外付けバッテリーパックは、3600mAhの大容量のものから1950mAhの中容量のものへと変更された。


標準バッテリーは、1600mAhから1760mAhに増量。重量は約170グラム

 中容量パックは大容量パックと外形サイズは同じだが、重量は100グラム軽い約230グラム。中容量パック装着時の駆動時間は約5.9時間(JEITA測定法)。一方、大容量パックはオプション(3万円)となった。大容量パック装着時の駆動時間は、約8.5時間(JEITA測定法)。なお、同梱バッテリーの希望小売価格は、標準バッテリーが1万5000円、中容量バッテリーパックが2万円となっている。


同梱の中容量バッテリーパックは容量が1950mAhで、外形サイズは大容量バッテリーパック(オプション)と同じ。重量は230グラムで、大容量パックより100グラム軽い。中容量パック装着時の本体重量は1.32キロ

バッテリー容量(駆動時間)標準バッテリー中容量バッテリー大容量バッテリー
S71600mAh(約2.5時間)3600mAh(約8.1時間)
S81760mAh(約2.8時間)1950mAh(約5.9時間)オプション3600mAh(約8.5時間)

 バッテリーライフ(容量)と軽量化はトレードオフの関係にあり、バランスを取るのが難しい。それは分かってはいるが、今回の付属バッテリーの変更にはちょっと疑問がある。それは、中容量バッテリーパックの容量が、標準バッテリーに190mAhプラスしただけのものということだ。JEITA値で6時間近く動けばOKという判断かもしれないが、大容量パックが付いていたS7では追加投資なしで約8.1時間のバッテリー駆動が可能だったことを考えると、この変更はスペックダウンに思えてしまう。

[高柳政弘, ITmedia ]

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