東芝 dynabook SS S8――軽さ×薄さ×堅牢性を追求した、Centrinoモバイルノート(3/4)

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 ちなみに、筆者であれば、標準バッテリーとそう容量が変わらない中容量バッテリーパックを付属させるのであれば、薄くて軽く本体に収まる標準バッテリーがもう1個、同梱されているほうがうれしい。標準バッテリーはバッテリー交換時に電源をいったんオフにしなければならないが、2本利用した場合の駆動時間は、中容量バッテリー装着時よりJEITA値で約0.3時間(18分)短くなるだけだからだ。

 バッテリー駆動時間については、バッテリーベンチマークソフト「Business Winstone 2001 BatteryMark Ver.4.0.1」を利用し、S7とS8でどの程度変わったのか、実際に計測してみた。S7とS8のいずれもCPUクロックは600MHz固定、ディスプレイ輝度は2/8ステップに設定している。

 BatteryMarkのベンチマーク結果(標準バッテリー装着時)は以下のとおり。

バッテリー駆動時間標準バッテリー装着時
S7約2.0時間
S8約2.5時間

 S8では、標準バッテリー容量が10%(160mAh)増えたせいもあるが、約0.5時間(30分)、バッテリー寿命が伸びている。

 中容量バッテリーパックは残念ながら評価機に同梱されていなかったため、測定することができなかったが、S8にオプションの大容量バッテリーパックを装着すると、約7.5時間、駆動した。これらの結果から中容量バッテリーパック装着時の駆動時間を推測すると、5.2時間ぐらいではないだろうか(ただし、バッテリー駆動時間は動作環境や気温(室温)などで大きく変わるから注意が必要だ)。

グラフィックチップは統合チップセット「Intel 855GM」に

 S8では、グラフィックチップは、S7のTrident製「XP4 m32LP」(外付けタイプ)から、インテル製のグラフィックス機能統合チップセット「Intel 855GM」に変更された。この変更に伴って、ビデオメモリはメインメモリから最大64Mバイトを共用するタイプになった。

 ちなみに、S7のチップセットはグラフィックス機能を持たない「Intel 855PM」。搭載ビデオメモリは32Mバイト(DDR SDRAM)でビデオ専用だった。

 グラフィックス性能から言えば、グラフィックチップが外付けタイプから統合タイプに変更されたことは、スペックダウンと言えるだろう。統合チップセットに組み込まれている3Dグラフィックス機能は、大半の外付けグラフィックチップよりも低いからだ。

 そこでS8とS7の3Dグラフィックス性能を実際に測ってみた。使用ソフトは、Futuremarkの定番3Dベンチマークソフト「3DMark2001 SE」(Build 330)。動作環境は、1024×768ピクセル、32ビットカラー、アンチエイリアスなしに設定した。

3DMark2001 SES7S8スコア差
CPU最高クロック固定(AC電源)48451726-3119
CPU最高クロック固定(バッテリー電源)24901724-766
CPU最低クロック固定(AC電源)起動せず1496
CPU最低クロック固定(バッテリー電源)起動せず起動せず

S7のビデオドライバは、6月18日に更新された修正ドライバ「Ver 6.4823-104.22_2」にアップデート済み

 最高クロックは、S7が900MHz、S8が1GHz。最低クロックは、いずれも600MHz(固定)で測定した。結果は一目瞭然で、S7はモバイルノートとしては最高クラスのスコアをマーク。一方S8は“Intel 855GMらしい”スコアだ。

[高柳政弘, ITmedia ]

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