> レビュー 2003年8月18日 08:00 PM 更新

ソーテック WinBook WV7150C――モバイルテイストのエントリーユーザー向けオールインワンノート(3/3)


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必要十分なドライブ類とインタフェース

 ドライブ類は、他のオールインワンノートPCと比較しても遜色ないレベルといえる。DVD-ROM対応のCD-R/RWコンボドライブ搭載と、この価格帯にしては豪華な装備を持つ。内蔵HDDも30Gバイトで、このクラスにしては十分だろう。なおFDDは搭載していないので、フロッピーを使いたい場合は別途、市販のUSB FDDなどを用意する必要がある。もっとも、WV7150CはCD-R/RWを搭載しているので、ちょっとしたデータをやり取りする場合は、フロッピーではなくCD-Rに焼いて渡すのがベストだろう。

 メモリは標準で256Mバイト(PC2100対応DDR SDRAM)を搭載し、最大1Gバイトまで拡張可能なので、オールインワンノートとしては十分だろう。ただしメモリスロットは2基なので、最大容量まで拡張する場合は、標準搭載の256Mバイトメモリモジュールを取り外す必要がある。

 インタフェース関連で惜しいのは、無線LANを内蔵できない点か。無線LANを使用するためにはPCカードスロットに無線LANカードを装着しなくてはならず、1基しかないPCカードスロットを占有してしまうからだ。BTOオプションでかまわないので、無線LAN内蔵モデルを用意してほしいものだ。

低価格のエントリーノートPCでも性能に不足なし

 WV7150Cも最近のノートPCなので、アプリケーションを普通に使用するという意味では遅さを感じることはない。気になるとすれば、標準搭載のメモリ容量が256Mバイトという点だろうか。メモリは512Mバイトに拡張しておいた方が、より快適に使用できるだろう。

 グラフィックスに関しては、画面表示が少しモタつく感じがする。これはグラフィック統合チップセットの「VIA ProSavageDDR KN266」を採用し、ビデオメモリをメインメモリと共有していることによるものだ。このため3D性能に関しては、お世辞にも良いとは言えない。3Dゲームを目的として購入するのは避けた方がよさそうである。

 PC Mark 2002 Proおよび3DMark 2001SEによるベンチマークの結果は以下のとおりだ。

PCMark2002Pro 
  CPU Score3858
  Memory Score2122
  HDD Score455
3DMark2001SE478

 WinBook WV7150Cは、全体的によくまとまっているだけに、これまで述べてきた細かな部分でツメの甘さがかえって目に付く。とはいうものの、付属アプリケーションが豊富で、この装備、この性能で、12万4800円からという低価格。インターネットやワープロ、表計算といったビジネスアプリケーション主体の利用なら、全く問題はないレベルの仕上がりである。初めてノートPCを買うエントリーユーザーや、セカンドマシンの購入を検討している人にはお勧めできるマシンだ。

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[高橋隆雄, ITmedia ]

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