IEEE802.11a/b/g対応、RADEON IGP 350M搭載のモバイルノート――HP Compaq Business Notebook nc4000(2/3)
モバイルノートPCにとっての重要な要素には、通信機能以外にもバッテリー持続時間がある。 nc4000のバッテリー持続時間は、標準バッテリーで3.5時間、オプションのセカンダリバッテリーを装着すれば7.5時間の連続駆動となっている。これらの値は、Pentium M搭載マシンとしては標準またはやや短めだ。 nc4000で特徴的なのは、標準バッテリーの残量が一目で確認できることだ。通常、バッテリーの残量はOSを通じて確認するようになっているが、nc4000ではバッテリーに備えられた4個のインジケータランプで大まかな残量を確認できるようになっている。これはなかなか便利な機能だ。複数のバッテリーを使いまわしている場合や、外出前にバッテリー残量を確認したいときなどに、いちいちマシンを起動しなくてもよいのでとても重宝する。
銀色のボタンを押すと、バッテリー残量がインジケータに表示される
最近のモバイルノートPCでは、Pentium M(CPU)+Intel 855ファミリー(チップセット)の、いわゆるCentrinoマシンが主流であった。しかし今回のnc4000では、チップセットにATIの「RADEON IGP 350M」(MOBILITY RADEON 7000 IGP)が採用されている。RADEON IGP 350Mは、Pentium Mに正式対応した初のサードパーティー製チップセットであり、PC2700 DDR SDRAMのサポート、FSB553/400MHz対応などの特徴を持っている。 続いては、このRADEON IGP 350Mを採用したnc4000の実力を検証してみよう。nc4000には、「PM1.4/12X/256/40/WL/XP」と「PM1.4/12X/256/40/WL/W2」の2モデルが用意されているが、今回レビューしたのはWindows XP Professional SP1搭載のPM1.4/12X/256/40/WL/XP。その主なスペックは、CPUはPentium M 1.40GHz、メモリは256MバイトDDR SDRAM(最大1Gバイト)、HDDは40Gバイト、光学ドライブなし、となる。 以下は「PCMark2002Pro」によるベンチマークテスト結果であるが、CPUスコア4268、メモリスコア2905、HDDスコア562という結果は、インテル製のチップセットを搭載した製品と大差がない。むしろ、メモリスコアは少し低い結果となっている(現行モデルはメモリにPC2100 DDR SDRAMを採用)。ただし、実際に試用した感覚では特に遅いと感じる部分はなかった。というのも、このクラスのマシンでは、通常の操作においては体感できるほどの速度差はなかなか生じないからだ。
PCMark2002Proのベンチ結果(ここをクリックすると詳細画面を表示します) モバイルノートPCを購入する場合は、ベンチマークテストの結果よりもその他のモバイル性能に着目した方が、最終的に使い勝手の良い製品を選択できることが多い。そういった意味からすると、これらの値はnc4000のマイナスポイントとはならないだろう。 ちなみに、「3DMark2001SE」で測定した3Dグラフィックス性能は以下のとおり。3DMark Scoreで1709という結果は、良くも悪くもない標準的なレベルといえるだろう。
3DMark2001SEのベンチ結果(ここをクリックすると拡大表示します) [相澤裕介, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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