> レビュー 2003年8月27日 07:31 PM 更新

IEEE802.11a/b/g対応、RADEON IGP 350M搭載のモバイルノート――HP Compaq Business Notebook nc4000(3/3)


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SDカードスロットを装備

 nc4000には、SDカードスロットが標準装備されている。デジタルカメラとのデータ交換などに威力を発揮するだろう。その他では、USB 2.0、PCカード、LAN、モデムなど、特に過不足のないインタフェースを装備している。ただし、IEEE 1394は搭載していないので注意が必要だ。


本体左側面には、Fast IrDA(赤外線通信)、PCカードスロット(TypeII×1)、SDカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク入力、スピーカーが配置されている


本体右側面には、ケーブルロック用スロット、ハードディスクベイが配置されている


背面にあるネジを外すと、このようにHDDをスライドして取り出せる


本体背面には、Sビデオ出力、外部ディスプレイ、USB 2.0×2、外付けマルチベイ用電源コネクタ、電源、LAN、モデムが装備されている


本体底面には、バッテリー、セカンダリバッテリー接続用コネクタ、メモリスロット、ポートリプリケータが配置されている(バッテリーとメモリスロットのフタは取り外して撮影した)

モバイルノートPCは性能よりも用途が重要

 最後にnc4000の総評をまとめておこう。nc4000は、サイズが格別に小さいわけでもないし、特に性能が抜きん出ているわけでもない。このように書くと、nc4000に対して否定的な印象を受けるかもしれない。しかし、それは間違い。携帯での使用を視野に入れたモバイルノートPCでは、“自分にとっての使いやすさ”を最も重視すべきなのだ。

 「小さい・軽い」=「携帯しやすい」という図式は成り立つが、「小さい・軽い」=「使いやすい」という図式は必ずしも成り立たない。むしろ反比例する場合が多い。要は、“苦もなく持ち運べるサイズで、かつ使い勝手に優れているか”のバランスを重視することが大切なのだ。そういう意味では、nc4000はなかなか面白みのある製品といえる。

 IEEE802.11a/b/gの3種類の無線LANへの対応、1000BASE-Tまでカバーする有線LANなど、通信機能は最強のスペックを持つ。これはモバイルノートPCにとって大きなプラス材料だ。2種類のポインティングデバイスをはじめとする優れた操作性も、プラス材料となるはずだ。ベンチマークの結果は少し低めであるが、これも通常の使用では大きなマイナス材料とならない。これらも加味しながら、何が“自分にとっての使いやすさ”なのかを評価・判断するようにしたい。

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[相澤裕介, ITmedia ]

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