記録型DVDから見た「Easy CD & DVD Creator 6」(5/5)Creator 6をインストールをすると画面右下に、下記画面の上(最小時)あるいは下(最大時)のようなDrag-to-Dropのアイコンが現れる。 基本的な動作といえば、このアイコンに向かってデータやフォルダをドラッグ&ドロップするだけでパケットライトが始まる(もちろんディスクが挿入されている必要はある)。もし、ディスクがフォーマットされていないものであれば自動的にフォーマット作業を行ってから書き込みを行う。あまりに簡単なので拍子抜けしてしまうほどだ。 唯一面倒なのはフォーマットで、メディアを最初に使うときにはかならずこの作業が必要になる。メディアの種類によってはけっこう時間がかかるのが難といえば難である。フォーマットにかかるイライラを減らすためにか、フォーマットにクイックフォーマットと通常のフォーマットの2通りが用意されている。 クイックフォーマットはすぐに終了するのが便利なのだが、Drag-to-Discがインストールされていないコンピュータで読みとれないため、ほかの環境で読む可能性がある場合には、通常のフォーマットを選択しなくてはならない。ただ、CD-RWで通常のフォーマットすると最長で90分ほどかかることがあるので注意してほしい。DVD-RWならば数分で終了するとのことだが。 もしもEasyWriteに対応したドライブであれば、CD-RWのフォーマットにかかる時間が劇的に短縮(数分)できるが、これはEasyWrite対応のドライブでしか読めないと言うデメリットもあるようだ。
最小時。小さいので邪魔ではないが、ドラッグ&ドロップのときにファイルやフォルダを命中させにくいのがちょっと難
最大時。かなり大きいがディスクの回転の様子などを表示させてくれるので分かりやすい Drag-to-DropはEasyWrite(Mt.Rainier)対応のドライブの場合にはUDF1.02で、そうでない場合にはUDF1.5で書き込みを行うが、このあたりはDrag-to-Dropが自動的に判断を行うので、ユーザーはあまり気にする必要はない、というか選択の余地はない。 そもそもユーザーがあまり難しいことを考えることなくファイルをディスクに保存したり削除したりできることを目指したのがDrag-to-Dropであるから、その意味ではフォーマット形式のようなややこしい部分を見せずに書き込み作業が行えるのが正しい姿なのであろう。 なお、ファイルを読むのはもちろんのこと、ファイルの追加や消去もWindowsのエクスプローラから操作できるので、一度フォーマットしてしまえば(Drag-to-Discがインストールされたコンピュータであれば)、ほとんどMOのようなイメージでDVD-RWやDVD+RW、CD-RWを取り扱うことができる。
エクスプローラで普通のリムーバブルディスクと同じように扱うことができる Drag-to-Dropでは一回だけ書き込みができるCD-RやDVD-R、DVD+Rのようなライトワンスメディアにパケットライトすることも可能だが、頻繁に書き足す(消去する必要がない)ような特殊な使い方でもない限り、あまりメリットは感じられない。一回書き込み型のメディアでは追記をするたびに消費する領域も無視できないので、ライトワンスメディアは細かいファイルを追記するのには向いていないだろう。
最近では記録型DVD付きのパソコンはもとよりドライブ単体で購入しても、ほとんどの場合ライティングソフトが付いてくる。単にCD-RやDVD-Rに書き込む程度ならば添付ソフトでも全く問題はないだろう。 そうした状況の中で、あえてライティングソフトを出していく以上は、なんらかの“仕掛け”がないとユーザーに受け入れられないのは道理だ。 Creator6の仕掛けとは、CDとDVDライティングに関連する各種ソフトを一つにまとめ、ことDVDとCD周りの処理に関しては他のソフトウェアを必要なくしてしまったことだ。もちろん、探せば同じようなソフトウェアはいくらでもあるので、同じことをフリーウェアや安価なシェアウェア、あるいは代替の市販ソフトで行うこともできるが、それらを集める手間を考えるのならば、一つにまとまったスイート製品は楽であるしコストパフォーマンスもよい。 今回紹介したような記録型DVDのライティングに関しても、Drag-to-Drop、Disc Copierなど使いやすいインタフェースを採用した専用ソフトを用意しているので、ドライブあるいはPCに付属のライティングソフトでは飽き足らないが、面倒な操作もイヤという人にオススメのソフトだろう。
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