“いかにもデル”の質実剛健なモバイルノート「Inspiron 300m」(3/3)
キーボードは、キーピッチ18ミリ、キーストローク2.4ミリを持つ。モバイルノートとしては比較的余裕のある本体サイズだけに、操作感は快適だ。奥行きも結構あるためパームレスト部分も十分確保されており、比較的楽にタイピングできるノートパソコンだろう。 ポインティングデバイスはタッチパッド。静電式パッド+2ボタンのオーソドックスなものだ。これも特に問題はなく、操作感は快適である。全体的に丸みのあるフォルムで本体手前部分も少し丸くなっているため、手が角に当たって痛いということもない。これならば長時間使っても大丈夫そうである。
本体の横幅いっぱいに配置されたキーボードは、キーピッチ18ミリ、キーストローク2.4ミリを持つ。操作感はなかなか快適だ 操作感については文句ないところだが、少し気になるのがACアダプタ。本体側の電源コネクタが緩いので、軽く引っ張るだけで簡単に抜けてしまうのである。300mの電源コネクタは左側面後方に配置されているのでそれほど問題はないが、メディアベースの電源コネクタは本体背面に配置されているため、メディアベースを机上で前後に動かすとあっさり抜けてしまい、いつの間にかバッテリー駆動になってしまうこともあるからだ。これは本体側のコネクタをアングルタイプにするだけで改善されるので、ぜひ検討してほしい。なお、ACアダプタそのものは、携帯しやすいように電源コードをACアダプタに巻きつけられるようになっている。 搭載CPUはPentium M/1.20GHzで、現在のメインストリームマシンに比べると少々遅めだが、モバイルノートとしては十分な性能である。文書作成やインターネットアクセスといった一般的な用途では、不便やストレスを感じることはまったくない。「PC Mark 2002 Pro」および「3DMark 2001SE」のベンチマーク結果は以下の通り。
CPU Scoreは3905で、CPUが1.2GHzとやや“遅め”な点が足を引っ張っている。もう少し高速なCPUなら、と欲が出るところだが、モバイルノートという製品の性格上からは、この性能で十分とすべきであろう。チップセット統合型のグラフィックコントローラのため3D性能はかなり見劣りするが、3Dゲームなどに使わない限りまず問題ない。
300mの出来は、モバイルノートとしてはかなり良い部類に入る。外装がほとんどプラスチックのため少し安っぽいイメージを受けるが、見方を変えれば、質実剛健なデルのイメージそのものとも言える。筆者は、国産メーカーのように妙に外装ばかりに凝るのはいかがなものかと思っているクチなので、300mについても必要十分な外装と評価させていただこう。 性能面に関しても、モバイルノートとしては十二分な性能を備えている。加えて、メディアベースで拡張性を確保しているため、家庭やオフィスでも十分に使えるノートに仕上がっている。妙なギミックに走らず「基本に徹する」というデルの理念は、この300mにも生きていると言えるだろう。 Centrino対応が可能な個人・SOHO向けサブノート:Inspiron 300m [高橋隆雄, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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