> レビュー		2003年9月26日　09:26 PM 更新

最高レベルの3D性能と高いモビリティ――バイオノート505 PCG-V505W/P（3/3）

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　冒頭で述べたように、秋モデルと夏モデルの外観はほとんど変らないが、天面のVAIOロゴの部分がアルミの削り出しから鏡のようにキラキラと輝く電解純ニッケルの積層構造（バイオU101などと同じ）となり、高級感がアップしている。正面および側面から見て3層構造となるデザインは従来と同じで、これは好みの分かれるところかもしれない。とはいえ、この辺のこだわりやオリジナリティの追求はソニーらしいと思う。本体サイズは幅277×奥行き242.4×高さ33.5ミリ、重量が約1.99キロ（バッテリー装着時）といずれも変更なしだ。

天面はVAIOロゴがキラキラ光り、高級感を演出している。背面はバッテリーが収まるため、インタフェース類は何もなくスッキリ

3層構造の特徴のあるデザインは、好みの分かれるところか？

　キーボードのキーピッチは約18ミリ、キーストロークは約2ミリで打鍵感はソフトだ。「Ctrl」キーは左下にあり、筆者にはタイプしやすいキーレイアウトだ。ただ、スクロール機能付きタッチパッドのポインタ追従性は今一つだった。これは試作機のためかもしれない。

キーボード。キーピッチ約18ミリ、キーストローク約2ミリで、「Ctrl」キーは左下に配置されている

　インタフェース関連は写真のとおり。一般的な使用法で必要なものはすべてそろっている。

前面には、無線LANスイッチ、電源スイッチが配される

電源、バッテリー、HDアクセス、無線LAN状況を通知するインジケーター。液晶部を閉じた状態でもインジケーターが見える

左側面には、i.LINK（IEEE1394）4ピン、電源、PCカードスロット（TYPE II×1）、外部ディスプレイ出力（D-Sub15ピン）、USB 2.0、ステレオヘッドホン出力、マイク入力がある。電源ケーブルは、通電するとランプがグリーンに光る。電源の状況が確認できるのは便利

右側面には、著作権保護技術マジックゲート対応メモリースティックスロット（「メモリースティックPRO」対応）、CD-R/RW＆DVD-ROMコンボドライブ、USB 2.0、10/100BASE-TX Ethernet、モデムを用意。Ethernetとモデムのポートカバーが開けにくく、安っぽいところがちょっと残念

ビジネスからモバイルやエンターテインメントまで何でもこなせるオールラウンドプレーヤー

　OSはWindows XP Professionalをプリインストール。アプリケーションソフトは、DVDプレーヤー「WinDVD 4 for VAIO」、CD/DVDライティングソフト「Drag'n Drop CD+DVD Ver.3.0」、はがき・年賀状作成ソフト「筆ぐるめ 2004」、ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus 2003」、交通案内ソフト「駅すぱあと」、ネットワーク切り替えソフト「Smart Network Ver.2.1」などが付属する。このように実用ソフトも充実している。

　本製品はおよそ2キロあるため、常時携帯する“リアルモバイルマシン”としては少々ツライが、必要に応じて持ち運ぶならさほど苦にならない重量だ。それでいて、MOBILITY RADEON 9200の強力な3Dパワーを備え、バッテリーのみで約5時間駆動できる。家庭や会社での一般利用からモバイルやゲームまで、オールラウンドで利用できるマシンといえよう。

　なお、同社のオンラインストア「sony style」では、Pentium Mの最高クロックである1.7GHz版や、2Gバイトメモリ、80GバイトHDD、Office Personal Edition 2003を選択することも可能だ。ただしこれらをすべて組み合わせれば、価格は40万円を突破してしまうが……。

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[高柳政弘, ITmedia ]

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