> レビュー 2003年10月29日 05:03 PM 更新

染料「つよインク」の実力は?――PM-G800(2/3)


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画質とスピードのバランスがよいプリンタ

 PM-G800は、従来の最上位機「PM-980C」の後継機にあたる。最高解像度は2880×1440dpiで、スペック的にはPM-980Cの2880×2880dpiよりも低く、インク数も6色と1色少なくなっているが、その実力はどうだろうか。

 「写真用紙(光沢)」に出力したデジカメ写真の画質は、標準設定(きれいモード)でも空や淡い色合いの花といったハイライト部分でやや粒状感が出る程度だ。スピードも、ハガキサイズフチなし出力1枚あたり約57秒と、画質とスピードのバランスがよい。高精細モード(スーパーフォト)で出力すると、粒状感は均一ハイライト画像でもほとんど見えないレベルになり、文句なしの画質と言える。この場合の出力スピードは、標準設定の約1.5倍の約96秒になる。

 今秋のカラリオプリンタの特徴は、写真出力の色味が抑え目なトーンで、非常に自然になった点である。PM-G800も、色を作り込んだというイメージがあった従来のカラリオプリンタとは違い、とても自然な抑え目の色味だ。

 この色味に物足りなさを感じる場合は、プリンタドライバの「オートフォトファイン! 5」で色味を微妙に調節することができる。特に、オートフォトファイン! 5に新たに追加された「EPSONフィルム調」は、メリハリが利いてより銀塩写真に近くなる印象だ。また、買い替えのたびに色味が変わるのを好まない人は、これも新たに採用された「EPSON基準色」を使えば、今後の製品でも同じ色再現性が得られるという。


写真用紙(光沢)に高精細モード(スーパーフォト)で出力した画像。カラー設定は標準のまま。粒状感が目立ちやすい背景の水面部でも、粒状感がなく滑らか。色合いは自然だが、ややメリハリに欠ける印象だ


写真用紙(光沢)に、スーパーフォト&オートフォトファイン! 5の「EPSON フィルム調」で出力した画像。自然な雰囲気はそのままに、色にメリハリが付いて銀塩写真のような色合いで出力できた


写真用紙(光沢)に、スーパーフォト&プリンタドライバの「あざやかな色合い」で出力。出力する画像によるが、風景や人物、動物の写真では色がきつめになる。色味がドライバの設定でここまで変わる


写真用紙(光沢)にスーパーフォトで出力した画像。カラー設定は標準のまま。自然ではあるが、女性の顔がややのっぺりとした印象に見える


写真用紙(光沢)にスーパーフォト&オートフォトファイン! 5の「人物設定」で出力すると、肌に赤みがさして、より生き生きとした印象に

[田中裕子, ITmedia ]

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