染料「つよインク」の実力は?――PM-G800(3/3)![]() 写真用紙(光沢)にスーパーフォトで出力した画像。標準設定では、元の画像よりも色味が淡くなる傾向がある
![]() 写真用紙(光沢)にスーパーフォト&オートフォトファイン! 5の「EPSON フィルム調」で出力した画像。標準の色味よりも中間調にメリハリが付くのがわかる 標準の色味を抑え目にし、プリンタドライバで写真のテイストや個人の好みに合わせて色味を微妙に変えられるのがよい。ただ一つ残念なのは、オートフォトファイン! 5が従来製品と同様にMac OS Xに未対応という点だ。同社製品はMacユーザーへの配慮もきめ細かくなされているので、今後の対応に期待したい。 PM-G800は、旧モデルのPM-980Cと比べても遜色ない文句なしの高画質だ。普通紙の出力スピードも、A4モノクロ文書で1枚あたり約16秒、カラービジネス文書が約19秒、地図サイトの出力時間が約19秒と、特にカラー文書の出力が速い。この画質とスピードなら、写真出力と普通紙出力のどちらの用途にも勧められる。
これまで述べてきたように、PM-G800は高画質でスピードとのバランスもよく取れている。ロール紙ホルダも付属しており(ロール紙オートカッターはオプション)、CD/DVDダイレクトプリントにも対応する。動作音も、PX-G900と同様に、耳につく大きな給紙音がなくなり、かなり静かになった。 インタフェースは、IEEE 1394が省かれてUSB 2.0×1だけになっている(PM-980CはUSB 2.0、IEEE 1394、パラレルが各1基)。しかし、インクが6色になり1色分転送するデータが少なくなったことや、MacにもUSB 2.0が搭載され始めていることを考えると、実用上は問題ないだろう。 現在の実売価格は、2万円台後半のようだ。このコストパフォーマンスの高さが、PM-G800の最大の魅力だろう。長期保存性の向上というプラスアルファの魅力もあり、画質にこだわるユーザーはもちろんのこと、初めて買う1台としてもお勧めできる、バランスのよい製品だ。 ![]() ![]() [田中裕子, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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