> ニュース 2003年11月26日 08:08 PM 更新

コンパクト機で“12.3メガ記録”――富士写、HR搭載「FinePix F610」

富士写真フイルムが、大型サイズのスーパーCCDハニカムIV HRを採用して最大1230万画素(4048×3040ピクセル)という“超”高解像度の画像を撮影できる縦型コンパクト機「FinePix F610」を発表した。

 富士写真フイルムは11月26日、スーパーCCDハニカムIV HRを採用したコンパクトデジカメ新製品として、大型サイズCCDを搭載した縦型コンパクト機「FinePix F610」を発表した。1月中旬から発売する。価格はオープンだが、実売は6万円前後になる見込み。


大型サイズのスーパーCCDハニカムIV HRを採用した縦型コンパクト機「FinePix F610」

 F610は、2002年1月に発表した「FinePix F601」の後継機。1998年にコンパクト機の高画素化旋風を引き起こした世界最小・最軽量のメガピクセルデジカメ「FinePix 700」以来、同社デジカメ伝統の縦型スタイルを継承した“由緒正しき”ミドルレンジコンパクト機のフラッグシップモデルだ。

 同社はこの縦型スタイルを“節目”のモデルに採用してきた。同社独自のスーパーCCDハニカムを初めて搭載したデジカメは縦型の「FinePix 4700Z」であったし、大幅に機能アップした第三世代のスーパーCCDハニカム IIIと同時に搭載機として発表されたのがF601だった。

 縦型スタイルをまとった今回のF610も、もちろん同社の最先端技術が盛り込まれている。もっとも特徴的なのが「“超”高解像度撮影」だ。

 F610のCCDには、独自の微細化技術によって画素密度を高めた高画素タイプのスーパーCCDハニカムIV HRを採用。1/1.7インチという大型サイズによって有効画素数は630万画素となり、ハニカム処理で最大1230万画素(4048×3040ピクセル)という“超”高解像度の画像を撮影できる。

 1/1.7インチサイズのHRは、今年10月21日に発表した「FinePix S7000」ですでに搭載されているが、F610の大きさは71.9(幅)×93(高さ)×31.3(奥行き)ミリと手のひらサイズ。「光学3倍ズームレンズ一体型コンパクト機で、有効630万画素/最大記録画素数1230万画素はF610が世界初」(同社)


手のひらサイズで12.3メガピクセルの“超”高解像度撮影ができるのはF610だけ


発表会場では、B2サイズの新聞をF610で撮影して原寸サイズに引き伸ばしても活字がはっきりと読めるという実例で1230万画素の実力をアピールしていた

 もう1つの特徴は、F610の“裏側”にある。

 F610の背面部には、1.8インチ(13.4万画素)の液晶ディスプレイに加えて、撮影/再生時の各種情報を見ることができる「大型ドットマトリックス文字表示液晶パネル」を搭載。これは、同社のレンズ交換式一眼レフデジカメ「FinePix S2 Pro」に搭載され、好評を得ていたものだ。S2 Proではバックライトがオレンジだったものが、F610ではブルーに変更されている。


大型の1.8インチ液晶ディスプレイ&ドットマトリックス文字表示液晶パネルのデュアルディスプレイが特徴

 “由緒正しき”縦型スタイルも、使いやすさを求めてブラッシュアップが行われている。

 本体背面の右上部にモードダイヤルを設置。オート/マニュアル/動画/シーンポジション(人物・風景・スポーツ・夜景)などモード設定が、片手で簡単に操作できる。また、十字キーやスライド式の電源スイッチ、メニュー/フォトモード/DISP(表示)ボタンなどもすべて右手だけで操作できるように配置したほか、グリップ形状を見直してホールド性を高め、縦型スタイルの欠点だった持ちづらさを軽減した。


グリップのホールド性と操作性を高め、右手だけで簡単に操作できるようにブラッシュアップされた“新”縦型スタイル

 レンズは35ミリ判換算で35〜105ミリ相当の光学3倍ズーム“スーパーEBCフジノン”レンズを搭載。開放絞り値はF2.8〜F4.9と比較的明るめのレンズを採用した。ハニカムズームと併用して、最大7.5倍(1280×960ピクセル時)の高画質なデジタルズームが行える。絞り設定は広角側でF2.8〜F8まで10段階に切り替え可能など、より多彩な絵作りをサポートする。

 また、約1.3秒の高速起動や約1.1秒のレリースタイムラグなど高速レスポンスを実現したほか、センター固定AF/コンテュニアスAF/エリア選択AF/オートエリアAFなど多彩なAF機能を搭載。VGA・30フレーム/秒(AVI形式)の音声付き動画撮影などを装備した。

 記録メディアはxD-ピクチャーカードを採用。電源は専用リチウムイオン充電池(NP-40)を使用する。メディア/バッテリ込みの重さは約215グラム。

 FinePix F610の主な仕様は以下の通り。

製品名FinePix F610
撮像素子有効630万画素1/1.7型スーパーCCDハニカムHR(原色フィルター採用)
記録画素数1048×3040/2848×2136/2016×1512/1600×1200/1280×960ピクセル
記録方式静止画:JPEG(DCF/DPOF対応、Exif 2.2準拠)、動画:AVI(Motion JPEG)
動画撮影640×480ピクセル/毎秒30フレーム
レンズ光学式3倍ズームレンズ(35mmカメラ換算で35〜105ミリ相当)、F2.8〜4.9
デジタルズーム最大3.2倍(光学3倍と併用して最大9.6倍)
感度設定オート(ISO125〜400)、ISO160/200/400/800(3Mモード以下)相当
ファインダー実像式光学ズームファインダー
液晶ディスプレイ1.8インチCGシリコンTFTカラー液晶(13.4万画素)
記録メディアxD-ピクチャーカード(16Mバイト同梱)
電源専用リチウムイオンバッテリ(NP-40)
サイズ71.9(幅)×93(奥行き)×31.3(高さ)ミリ
重さ195グラム(本体のみ)、215グラム(メディア/バッテリー含む)
価格オープン(実売6万円前後)
発売時期2004年1月中旬

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[西坂真人, ITmedia ]

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