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調査リポート

ユーザーが企業・商品サイトに求める情報は

Jストリームが、PC/携帯向けの企業サイトや商品サイトに関するアクセス動向と意識調査の結果を発表。PCと携帯では求める情報が異なり、携帯向けサイトについては「情報量の不足」や「必要な情報にたどりつけない」といった声も挙がっている。

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 Jストリームは12月19日、個人の利用目的を対象とした「ネット利用に関するユーザー動向調査」の結果を発表した。調査は10月22日から同27日まで、PCと携帯電話のそれぞれから、各週1回以上企業サイト/商品サイト、企業名/商品名を検索した10歳から69歳の男女を対象に実施したもので、有効回答数は1030件。

 同調査によれば、テレビの視聴がきっかけでPCからインターネットにアクセスした経験のある人は8割以上に達し、携帯電話からアクセスした経験がある人も全体の約半数となった。「続きはWebで」といった誘導を行った場合のネット利用は、PCからだけでなく携帯電話でも一般化しているという。

 またPCでは、商品購入やメルマガ登録、ブックマークに関して90%以上の利用経験があり、携帯電話では、プレゼント応募やキャンペーン申し込み、メルマガ登録、ブックマークについて、約6割が経験があることが分かった。

 携帯電話で企業名や商品名を検索した際にあてはまる状況としては、「欲しい情報がどこにあるのか分からない」「掲載されている情報量が不足している」が過半数を超えており、携帯電話で検索しても必要な情報にたどりつけていない傾向がうかがえる。

 企業サイトや商品サイトにアクセスしたきっかけは、PC、携帯電話ともに上位はテレビと雑誌だった。またPCサイトでの紹介や広告がきっかけで携帯電話サイトへアクセスする割合が31.9%、逆に携帯サイトでの紹介や広告がきっかけでPCでネットアクセスする割合は35.2%に達するなど、ネット端末同士での“クロスデバイス”現象も見られた。

 企業サイトや商品サイトアクセスの目的については、PCと携帯電話の間で回答に大きな傾向の差は見られず、ともに1位は「商品・サービス情報の入手」、2位は「購入のための比較・検討」となった。

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企業サイトや商品サイトにアクセスする目的

 企業サイトや商品サイトアクセスで当てはまる行動を見ると、PCでは「詳しく知る」「最新情報を仕入れる」「過去の情報をさがす」「まとまった時間を費やす」「自宅で見る」という項目が、携帯電話よりも大きなポイントを獲得しており、じっくりと情報にアクセスする傾向が強いことがうかがえる。携帯電話では、「手短に知る」「移動中に見る」がPCよりもポイントが高く、「休憩中に見る」「隙間時間を利用する」「学校や自宅で見る」についてもPCのポイントを上回った。

 PC、携帯電話のそれぞれで、企業サイトや商品サイトに「動画があるとよい」と回答した人に、その理由を尋ねると、PCと携帯電話のどちらでも1位は「文字よりもイメージがわきやすい」、2位は「情報を短時間で理解したい」となった。

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