ソニー「FeliCaポート」の累計出荷台数が800万台に
PCでFeliCaカードやおサイフケータイを読み取る「FeliCaポート」。ソニーは外付・内蔵を合わせた累計出荷台数が800万台を超えたと発表した。
ソニーは4月23日、FeliCaカードやおサイフケータイをPCで読み書きするためのリーダー/ライター「FeliCaポート」の累計出荷台数が800万台を超えたと発表した。
FeliCaポートは、USBでPCに接続する外付けタイプ「PaSoRi(パソリ)」と、PCに内蔵されているものとに大別される。内訳は、PaSoRiが約200万台、PC内蔵タイプが約600万台。ソニーは2001年秋からPaSoRiを出荷しており、現在はFeliCaの上位規格である「NFC」に対応したモデルを発売している(参照記事)。
また、PC内蔵モデルは2005年のVAIO春モデルから搭載が始まり、現在はソニーのほか富士通、NEC、東芝など複数の国内PCメーカーからもFeliCaポートを内蔵したPCが発売されている。またデルも4月から、スモールオフィス向けブランド「Vostro」で、FeliCaポート内蔵にオプション対応した(参照記事)。このほか、4月24日発売予定の液晶テレビ「BRAVIA」の新モデルでは、リモコンにFeliCaポートを内蔵している(参照記事)。
FeliCaポートにFeliCaカードやおサイフケータイをかざすことにより、電子マネーのチャージや、残高・利用履歴の確認(いずれも対応する電子マネーのみ)などが行える。このほか、指紋認証の代わりに本人認証を行ったり、スクリーンセーバーを設定・解除したりといった使い方もオフィス向けの使い方も普及しつつある。また最近では、「Tappii Puppii」のようなFeliCaを使ったエンタテイメント系のサービスも登場している(参照記事)。
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