高速/低遅延のXi、ビジネスシーンで活躍――ドコモがソリューションを紹介
この秋、Xi対応のAndroidタブレットをリリースしたドコモ。高速/低遅延のXiは操作に対するレスポンスを向上させるため、ビジネスシーンで効果を発揮するという。
2010年末にドコモがサービスを開始したLTEサービス「Xi」は、通信速度の高速化に加え、遅延が少ないことも特徴の1つだ。これは、スマートフォンやタブレットを操作する際のレスポンスのよさにつながるもので、業務で活用する場合に効果を発揮する。
ドコモはこの秋、Xiに対応したタブレット端末として「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」と「ARROWS Tab LTE F-01D」を投入しており、業務での活用も推進している。11月25日に開催された「MCPCモバイルソリューションフェア2011」でも、Xiの速度と低遅延を生かす企業向けソリューションを紹介した。
資料を共有しながらテレビ会議を――TeleOffice
TeleOfficeは、iDeepソリューションズが提供するクラウド型のWeb会議システム。PCやMac、Android端末などの端末を使い、離れた場所にいる相手と資料を共有しながらテレビ会議を行える。
PCからクラウド上にアップロードした資料を、離れた場所にいるスタッフと共有しながら打ち合わせをしたり、書き込みを入れながらブレストしたりすることが可能。ホワイトボード機能を使えば、同時に書き込みながら打ち合わせを行える。ホワイトボードのデータや書き込みを加えた資料は、あとからダウンロードして保存できるという。
クラウド型サービスなので、「アプリをインストールすればすぐに使い始められる」と説明員。初期費用がかからず、月額料金を支払えば利用できるので、導入しやすいと自信を見せた。「リアルタイムでデータのやりとりが発生するサービスでは、Xiの速度や遅延の少なさが生きてくる」(ドコモの説明員)といい、Xiタブレットと組み合わせて企業に提案しているという。
タブレット上でWindowsを操作、1アカウントから利用可能
社内のPC環境を、外出先のタブレット端末や自宅のPCから利用したい――。そんなニーズに応えるのが、クラウド上に用意したWindowsのデスクトップ環境をタブレット端末から使えるようにするサービスだ。
ドコモも「モバイルセキュアデスクトップ」としてサービスを提供中。Windows OSとExcel、Word、PowerPoint、Outlookなどのデスクトップサービスとコールセンターによるサポート、1Gバイトのストレージサービスをパッケージ化したもので、ユーザーは同じWindows環境に社内のPCや外出先のタブレット端末、自宅のPCなどからアクセスできるようになる。
タブレット端末を使えば、重いPCを持ち歩くことなくWindows環境を利用でき、社内資料もタブレット端末向けに変換することなく活用できる。このサービスでもWindows環境の操作情報を通信でやりとりするため、Xiの高速/低遅延が役立つという。
1アカウントから申し込むことができ、最短1カ月でも利用できるのが特徴だと説明員は話す。申し込みから10営業日で使い始められ、短期間の活用が可能なことから、期間限定のプロジェクトなどで採用されるケースも多いそうだ。
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