グリー、世界1.5億ユーザーに向けソーシャル基盤「GREE Platform」を提供
グリーは、GREEとOpenFeintを統合したソーシャルプラットフォーム「GREE Platform」を2012年4〜6月期からグローバル展開する。世界規模で利用されるOpenFeintのユーザーベースとGREEの高い収益モデルとを統合する巨大なゲームプラットフォームとなる。
グリーは12月6日、OpenFeintとGREEのサービスを統合したiPhone/Android向けソーシャルプラットフォーム「GREE Platform」を発表した。2012年4〜6月期からグローバルに展開する。「世界1.5億ユーザーを抱えるワンプラットフォームで、ゲームプラットフォームとしては世界最大級」としている。
OpenFeintは、同社が4月に買収したスマートフォン向けソーシャルプラットフォーム。世界各地で利用され、ユーザーが拡大しており、OpenFeintの買収後のグリーのユーザー数(グループ全体)は毎月約1000万のペースで増加している。
OpenFeintは主にゲームスコアなどを共有しあうソーシャルプラットフォームとして作られているが、新たなGREE Platformでは、GREEの「高いソーシャル性と収益性を実現するソーシャルアプリの開発に必要な機能」が加わることになるという。APIやSDKを統一したほか、従来のGREE Platformで提供してきたミドルウェアサポートなどの支援サービスを継承する。
新プラットフォームではパートナー企業が世界の1.5億ユーザーにアプリを配信できるほか、海外パートナー企業にとっては、収益性の高い日本型ソーシャルアプリのノウハウ習得や、アイテム課金型モデルに慣れた日本の高ARPUなユーザーにアプリを提供するチャンスになるとしている。
カプコン、コーエーテクモゲームス、コナミデジタルエンタテインメント、スクウェア・エニックス、セガ、タイトー、バンダイナムコゲームスの大手ゲーム会社7社が新プラットフォームでのアプリ配信を決めている。このほか、7500以上のソーシャルアプリが提供される予定。提供が決まったゲームタイトルを紹介する特別サイトを立ち上げており、情報を随時更新していくという。
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