企業向けモバイルサービスの顧客満足度、ドコモがトップに――日経BPコンサル調べ:調査リポート
企業向けモバイルサービスの顧客満足度で、NTTドコモがトップを獲得。音声端末、データ端末、企業イメージの3分野でトップに立った。
日経BPコンサルティングが行った携帯電話とスマートフォンの法人利用に関する調査で、NTTドコモが顧客満足度のトップを獲得した。企業のモバイルソリューションへの投資については、スマートデバイスに対する注力度の高さが際立っているという。
顧客満足度は主として契約している通信キャリアに対する評価を調査。音声端末の総合満足度はドコモがトップとなり、KDDI、ウィルコム、ソフトバンクが続いた。ドコモは11の調査項目のうち、屋内外の通話エリア、通話品質、端末の機能、営業の対応、販売店での店員の対応、アフターサービス・サポートの各項目で1位を獲得している。
データ端末の総合満足度については、トップのドコモにKDDI、ウィルコム、イー・モバイル、ソフトバンクが続く結果となった。12の調査項目の中でドコモは、屋内外の通信エリア、通信品質、データ通信速度、営業の対応、販売店での店員の対応、アフターサービス・サポート体制、法人サービス・ソリューション、端末性能の9項目でトップを獲得した。
なお、モバイルソリューションを提供する企業としてのイメージを、総合評価、提案力、技術力、人材、信頼性、将来性の6項目について聞いたところ、ドコモが提案力を除く5項目でトップを獲得した。提案力については、僅差でドコモを上回ったソフトバンクが、前回調査に続いて1位となった。日経BPコンサルティングでは、iPadやiPhoneを活用したソリューションに対するソフトバンクの積極的な取り組みが評価された結果と分析している。
モバイルソリューションへの投資については、スマートフォンとタブレット端末への注力度の高さが際立っており、クラウドコンピューティング、高速モバイルデータ通信、モバイルセキュリティ、SaaS、無線LANを合わせた7分野が企業の重点投資テーマとなっている。
この調査は、上場・非上場の優良企業の計5000社を対象に行ったアンケート調査とモバイル通信キャリア5社に対して行ったヒアリングをまとめたもの。アンケートは642社の情報システム部門、総務部門などから回答を得ている。
調査期間はアンケート調査が10月24日から11月10日、ヒアリング調査が11月28日から12月9日。
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