RIM、タブレットOS「BlackBerry PlayBook OS 2.0」リリース
遅れていたBlackBerryタブレット「PlayBook」の新版OSがようやく公開された。Androidアプリの一部が利用できるほか、TwitterやLinkedInのメッセージもまとめられる統合受信ボックスなどの新機能が追加された。
カナダのResearch In Motion(RIM)は2月21日に(現地時間)、タブレットOS「BlackBerry PlayBook OS 2.0」をリリースしたと発表した。2011年4月のタブレット発売以来、初めてのアップデートになる。
PlayBookは7インチディスプレイのタブレット。1GHzのデュアルコアプロセッサ、1GバイトのRAM、デュアルHDカメラを備える。PlayBook OSは、スマートフォン向けとは別に「QNX Neutrino」をベースにRIMが独自に開発したマルチタスク対応のOSだ。なお、同タブレットは日本では販売されていない。
新版では、Androidアプリ(の一部)がようやく使えるようになり(発表は昨年3月)、要望の多かったメールクライアントの統合受信ボックス、ドキュメント編集機能の強化、BlackBerryスマートフォンのアプリをPlayBookで操作するための「BlackBerry Bridge」のアップデートなどが加えられた。
企業向け機能としては、データ管理ツール「BlackBerry Balance」のアップデート、自動修正・入力予測機能を備える仮想キーボード機能の追加が行われた。また、BlackBerryスマートフォンを企業内で管理するためのモバイル端末管理(MDM)ツール「BlackBerry Mobile Fusion」が、3月下旬にPlayBookに対応する見込みだ。
発売で出遅れたこともあり、米AppleのiPadや一連のAndroidタブレットが激しくシェアを争うタブレット市場でPlayBookの販売は振るわない。9〜11月期の販売台数は15万台だった。同社は1月にPlayBookシリーズを大幅に値下げしている。
業績不振のRIMをめぐっては、米Amazonや米Microsoftが買収を検討していると伝えられており、1月のCEO交代で立て直しを図っている。
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