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iPhone、iPad向けアプリは無料に――FileMaker Pro 12、4月10日に発売

個人や中小企業が容易に業務用データベースを構築できるFileMaker Proの最新版が4月10日にリリースされる。これまで有料だったiPhone、iPad向けアプリは無料になった。

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Photo FileMaker Go 12

 ファイルメーカーは4月10日から、同社のデータベースソフトウェアの最新バージョンとなるFileMaker Pro 12を発売する。同ソフトで作成したデータベースをiPhone、iPadで利用するためのアプリはこれまで有料だったが、新バージョンの「FileMaker Go 12」は無料で利用できる。

 FileMaker Proは、個人や中小企業でも本格的な業務用データベースを容易に構築できるソフトウェア。最新バージョンには、データベースを見やすく、美しく仕上げるための機能が用意され、簡単操作でデータベースのデザインをカスタマイズできるツールや、選ぶだけでレイアウトの概観を変更できる40種のテーマ、数クリックでグラフを作成するツールなどを利用できる。

 業務向けの機能も強化され、見積やプロジェクト管理、在庫管理などの用途のデータベースを容易に作成できる16種のスターターソリューションを用意。この中にはiPadやiPhoneに最適化したレイアウトも含まれており、無料のFileMaker Go 12アプリを使えば、作成したデータベースをすぐiPhoneやiPadで利用できるようになる。

 データベースのオブジェクトフィールドには、写真やビデオ、音楽などのリッチコンテンツをドラッグ&ドロップで格納でき、ファイルはデータベース内や外部フォルダに保存可能。FileMaker Serverを導入すれば、接続したクライアント端末でこれらのコンテンツをストリーム再生することもできる。

 iPhone、iPad向けアプリの「FileMaker Go 12」も機能が強化され、4本指のスワイプやロケーション用のモバイル関数をサポート。ファイルをモバイル端末からデータベースに追加したり、映像や音声を記録してオブジェクトフィールドに保存したりできるため、フィールド業務などでも使いやすくなっている。作成したデータは、ExcelやCSV、TAB、dBase、HTMLなどのフォーマットでエクスポートでき、Eメールでの送信にも対応する。

 FileMaker Go 12アプリが無料になったため、FileMaker Proで作成したデータをiPadやiPhoneで使う際に、追加のコストが不要になったのもメリットの1つだ。

 価格は、基本パッケージのFileMaker Pro 12が3万8000円(アップグレード版は2万2800円)、高度な開発ツールを備えたFileMaker Pro 12 Advancedが5万8000円(アップグレード版は3万4800円)、データベースをネットワーク上でセキュアに共有するためのFileMaker Server 12が12万8000円(アップグレード版は7万6800円)、開発ツールを備えたサーバソフトウェアのFileMaker Server 12 Advancedが38万円(アップグレード版は22万8000円)。

 なお、FileMaker 12は新たなファイルフォーマットを採用しているため、以前のバージョンで作成したデータベースをそのまま利用することはできず、12用にアップデートする必要がある。

 旧バージョンのFileMaker Go 11 for iPad/iPhoneは、現行価格のまま販売を継続する。

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FileMaker Go 12 for iPhone
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FileMaker Go 12 for iPad

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