ニュース
スマホのWi-Fi接続、「切り替え時間半分、電池の持ちも改善」――KDDIの田中社長
無線ネットワークのオフロード対策として注目を集めるWi-Fi接続。KDDIは今夏をめどに、“切り替え時間がかかる、端末のバッテリーがもたない”という課題への対策を講じる。
KDDIは今夏をめどに、同社が提供するWi-Fi接続サービス「au Wi-Fiスポット」の機能を改善することを明らかにした。5月15日に開催された、夏モデルの発表会で田中孝司社長が言及した。
KDDIは、スマートフォンのトラフィック増でひっ迫が懸念される3Gネットワークのオフロード対策としてWi-Fi接続サービスを提供しており、スポット数を拡大している。
しかし、ユーザーから“切り替え時間がかかる、端末のバッテリーがもたない”という声が挙がっていたことから田中氏は、今夏をめどに改善すると明言。待受時のWi-Fi信号の受信間隔を最適化することで、Wi-Fi利用時のバッテリー消費を改善。切り替え時間についても、Wi-Fi接続シーケンスの最適化やau Wi-Fiツールアプリの改善などで、切り替え時間を従来の半分以下に短縮するという。
ネットワークサービスの改善はほかにも、利用者が申告した“電波がつながりづらい場所”を改善する調査サービスについて、申し込みから連絡までの時間を従来の48時間から24時間に短縮。サービス名も「電波サポート24」とし、対応を強化する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
世界初のFeliCa&NFC対応スマホや国内初のクアッドコアスマホなど――KDDIがau夏モデルを発表
KDDIは2012年の夏モデルとして、auスマートフォン5機種とauケータイ3機種、Androidタブレット1機種を発表した。スマートフォンは全機種がAndroid 4.0を搭載し、FeliCa&NFCのマルチ対応モデルやクアッドコアスマホをラインアップする。
“5年で25倍”のデータトラフィック、どうさばく?――KDDIの戦略を嶋谷氏が説明
スマホ移行で爆発的に増えているデータトラフィックをどう収容していくのかは通信キャリア共通の課題だ。KDDIの嶋谷吉治専務は、「Mobile IT Asia」で同社の戦略を紹介。宅内向けWi-Fiスポットの提供効果などを明かし、データオフロード対策に自信を見せた。
KDDI、LTE展開を前倒しに――当初予定の12月より早く
KDDIの田中孝司社長が決算会見の席上で、LTEサービスに言及。基地局、端末ともに順調に準備が進んでおり、当初予定より前倒しでサービスを開始するとした。
“auモメンタム完全回復”を宣言、3M戦略の立ち上がりも好調――KDDIの田中社長
「期初に掲げた4つのKPIが劇的に改善し、auモメンタムは完全回復した」――決算会見に登壇したKDDIの田中社長は、こう宣言。年明けから本腰を入れ始めた3M戦略も好調に推移していると自信を見せた。
3M戦略を具現化し「ゲームチェンジ」する2012年――KDDI 田中社長に聞く
「auモメンタムの回復」を掲げ、田中孝司氏が小野寺正氏に変わってKDDIの社長に就任した2010年12月から約1年。マルチネットワーク、マルチデバイス、マルチユースの3M戦略を推進した2011年と、さらなる飛躍を目指す2012年の展望を、田中社長に聞いた。


