風景画を“描かれた場所”で鑑賞できるアプリ、出資者募集中:海外モバイルニュースピックアップ
海外のモバイル系ニュースを短信でお伝えします。今日のトピックは、風景画を“描かれた場所”で鑑賞できるアプリ、スマホで食品の成分チェックできるデバイス、折り曲げ可能なディスプレイなど。
風景画を“描かれた場所”で鑑賞できるアプリ、出資者募集中
著名な画家たちが描いた風景画を、実際の場所で鑑賞――。そんなアプリを開発するためのプロジェクトが資金調達サイト「Kickstarter」に登場たと、PSFKが伝えている。
「Geocoded Art」サイトでは、Googleなどの地図を使用して、ヨーロッパや北米を中心に風景画のロケーションをデータベース化し、閲覧できるサービスを提供している。これを発展的に展開し、その場所に行った時にスマートフォンやタブレットで閲覧できるようにしたい、というのがプロジェクトの主旨だ。そこでかつて名画が描かれたことを知らなくても、アプリがガイドしてくれる機能も想定している。
当初はパリ、アムステルダム、ローマなどのエリアから開始し、徐々にカバーエリアを広げる考え。同プロジェクトに参加すると、金額によって氏名や企業名などを、絵画と共に表示するといったサービスが受けられる。
商品に含まれるアレルゲンをスマホでチェック
オーストラリア食料・食料雑貨協議会が、製品にアレルギー反応を引き起こす成分が含まれているかどうかを店頭でチェックするためのスマートフォンアプリを開発している。
オーストラリアでは既に、食品ラベルに主要なアレルゲンを記載することが義務化されており、アプリを利用することでスマートフォンでラベルのバーコードを読み取るだけで、アレルギーを持つ成分が含まれている食品かどうかを容易にチェック可能になるという。
スマホで食品の成分チェック――ドイツで開発中
スマートフォンによる食品チェックのさらなる進化形サービスも、現在開発されているとTechnology Reviewが報じている。スマートフォンを使って、食品の成分分析を行える技術だ。
Food Production Dailyによれば、ドイツのFraunhofer Instituteが開発している小型分光計を利用することで、果物が熟しているかどうか、肉の水分が多すぎはしないか、といった品質分析をその場で行えるという。
この分光計は角砂糖よりも小さいサイズで、近赤外技術を使用して食物内のデンプン質やタンパク質、水分、脂肪分を分析する。プラスチックの薄い皮膜を介して機能するため、食品を開封する必要もないそうだ。開発が完了し、この分光計を搭載したデバイスが登場するまでには、あと5年ほどかかる見込みだという。
将来のスーパーマーケットでは、スマートフォンをかざしてチェックしながら、食品を購入する人の姿が一般的になるかもしれない。
いつの日か、ぐにゃっと曲がるiPhoneが登場する?
electronistaなどが、将来、ぐにゃっと曲がるiPhoneが登場するのではないかと予測している。SamsungのElectronics部門担当副会長のKwon Oh-hyun氏が先頃、多くのメーカーが同社の折り曲げ可能なOLEDディスプレイに興味を示し、注文を受けていると語ったが、その中の有力候補がAppleなのではないかと、The Korea Timesが推測している。
このような技術がiPhone 5に導入されることはなさそうだが、いつの日かウェアラブルなiPhoneが登場する日が来るかもしれない。
メールしながら道路を横断すると罰金――ニュージャージーで
ケータイをいじりながら歩いていて、クマに遭遇したり、穴に転落したりと、とんでもない目にあった人たちのことをご紹介してきたが、こうしたアクシデントに見舞われるまでもなく十分に危険であるとして、ニュージャージーの警察が厳しい取り締まりを開始したそうだ。メールをしながら道路を横断する歩行者に対して罰金を科しているという。
この地域では、通話やメールをしながら道路を横断する歩行者が原因となった交通事故が今年に入って20件を超えており、そのうちの1件では死亡事故につながっている。警察によれば、必ずしも運転者に責任があるわけではないケースもあるため、危険な歩行と見なした場合には85ドルの罰金を科すことになったという。
このキャンペーンは3月に開始され、既に117名に罰金が科せられた。そのうち、何人がメール操作で注意されたのかは不明だが、3カ月足らずの期間であることを考えると、かなりの人数といえるだろう。警察ではそのほか、安全のためにはヘッドフォンで音楽を聴きながら歩かないこと、明るい色の服を着ること、といったアドバイスを行っている。歩行中には十分に注意したいものだ。
1マイル走ると1ポンドを寄付――Samsungがスマホアプリを公開
Samsungが、英国の人気シェフ ジェイミー・オリバーさんと、自転車競技の選手でオリンピックのゴールドメダリスト、ビクトリア・ペンドルトンさんと協力し、「Samsung Hope Relay」アプリを開発したとPocket-lintが報じている。
この無料アプリはAndroid、iPhone、Samsung Waveに対応しており、利用者が1マイル走ったり、歩いたり、自転車で走ったりするたびに、1ポンドの寄付を行う。オリンピックの世界スポンサーであるSamsungは、IOCが指定する慈善団体などに寄付する予定で、同社のUK代表取締役のAndy Griffiths氏は100万ドルを目標にしていると、Pocket-lintに語っている。
このアプリには、ユーザーの顔写真とランナーの身体を合成したアバター(あまり可愛くない)を作成する機能もあり、FacebookなどのSNSに投稿できる。またユーザーが望めば、オリンピックの聖火リレーのコーチの側面かSamsungの広告掲示板に掲載してもらうことも可能だ。
ユーザー同士がチームを結成できるなど、なかなか楽しそうなアプリだが、時速25マイル以上の移動はカウントされず、クルマで同アプリを使用することはできないなどの制限もある。今後18カ国でリリースされる予定で、ダウンロードはGoogle Play、Samsung Apps、App Storeから行える。
聖火リレーをライブ映像で
聖火リレーといえば、BBCが5月19日からイギリス国内で始まるこのイベントをオンラインで紹介するページを公開した。ライブ映像やルート、その地域の情報などを配信するようだ。
現在のところ、ライブ映像はデスクトップPCとラップトップPCのみの対応。Android端末からも視聴できるが、英国内のみとなっている。なお、70日間のリレー中、iPhone向けの映像配信も行う予定としている。
交際相手へのメールは難しい?
女性と交際する上で男性が最も負担に感じるのは、“メールを介したコミュニケーション”らしい。女性との付き合い方のアドバイスなどを提供している男性向けサイトTSB Magazineが調査したところ、32%の男性が、メールに何を書けばいいか分からず、ロマンティックな関係を築きたいと考えている時に、最もフラストレーションを感じるのが、相手にメールを送る行為だとしている。ちなみに、その次に続くのが、「出会って間もない女性と上手く会話が続かない」こと、そして「初めて別れ際にキスをする場合、タイミングなどをはかりかねてぐるぐるしてしまうこと」だという。
この調査を紹介しているDaily Mailの記事にもあるが、TSB Magazineの設立者のBobbi Rioさんによると、男性が女性に送るメールでやりがちな失敗の筆頭は、「どうしてる?」といった退屈なメールを送ること。また、メールを頻繁に送りすぎる、彼女からのメールに素早く返事をしすぎる、といった行為もNGだそうだ。付き合い始めの時期には、メールを通じて相手のことを知ろうとするのではなく、きちんと会話して相手を理解することが大切、ということかもしれない。
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