目の血管とiPhoneをパスワード代わりに――生体認証システム「EyeVerify」:海外モバイルニュースピックアップ
海外のモバイル系ニュースを短信でお伝えします。今日のトピックは、目の血管とiPhoneをパスワードにする生体認証、打った場所をスマホで確認できるセンサー内蔵ラケット、ギター型便器など。
目の血管とiPhoneをパスワード代わりに――生体認証システム「EyeVerify」
目の血管とiPhoneをパスワード代わりに使用できるシステムが、2013年に登場予定だとVentureBeatが報じている。
指紋や虹彩を利用した生体認証は既に活用されているが、ハードウェアを用意するコストが安くないのが難点。眼球の血管パターンを用いる「EyeVerify」は、スマートフォンのカメラなどでユーザーの眼球写真を撮影し、あらかじめ登録してある血管のパターンと照合するため、より容易に導入できるという。
EyeVerifyは、スタンドアロンのアプリとしてではなく、バンキングアプリなどと組み合わせた提供を前提にしているという。本人であることが確認されると、送金や預金の引き落としなどが可能になる――という仕組みだ。今夏、パイロットテストが予定されており、来年には実用化されるかもしれない。
どこでボールを打ったか、スマホで確認――センサー内蔵のラケット
フランスのラケットメーカー「Babolat」が、グリップ部分にセンサーを組み込んだテニスラケットを開発したとPDFKが紹介している。
この「Babolat Play & Connect」ラケットは、一見するとごく普通のラケットに見えるが、“ラケット面のどこでボールをヒットしたか”を、グリップ部分のセンサーで感知し、無線でデータを送信する。結果をPCやスマートフォンやタブレットで確認することで、プレイを向上させられるという。
先頃の全仏オープンでプロトタイプが披露され、ラファエル・ナダル選手、ジョー=ウィルフリード・ツォンガ選手といったトッププレイヤーがテストに協力。ラケットが収集したデータを、会場のスクリーンで公開したそうだ。PDFKの記事から、ナダル選手とツォンガ選手による同ラケットのデモンストレーション映像を視聴できる。
ギター型便器、登場
新たなおバカグッズ(ほめてます)が登場した。ギター型の便器「Guitar Pee」だ。
といっても、ただの便器ではない。「男性用」と言えばピンと来る方もいらっしゃるだろう。演奏できるのである。「ピック」が何かは察しがつくだろう。
ビルボードがブラジル、サンパウロでいくつかのバーに設置。「演奏」は「MPEE3」(peeはお○水の幼児語)としてGuitar Peeのモバイルサイトにアップロードされ、さまざまなデータを聞くことができる。PCサイトでは、利用者の楽しそうな映像も視聴できる。
もう恥ずかしくない――ロムニー氏のアプリ修正
米大統領選への出馬が確定したミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の、恥ずかしい公式アプリが修正された。
「A better Amercia」という表記は、大統領候補としては痛恨のミス。日本ならさしずめ、総理大臣候補とされる人が「より良い、にへんのために」というポスターを作ってしまいました――というようなものだろう(にへんってどこだよ)。
Huffington Postの追加情報によれば、同アプリはアップデートされた模様。問題の「A better Amercia」が削除され、現在、写真と重ねて表示できるスローガンは13になっているという。最新版のversion 1.0.1は、App Storeでは「バグフィックス」版となっている。バグは複数形なのだが、スペルミスもバグに数えられているのだろうか?
ちなみにMashableによれば、何と「Amercia.com」というドメインを登録している人がいるそうだ。所有者は中国人のJohn Chenさんで、「アメリカが大好き!」なことから、2009年に同ドメインを100ドルで購入。買った直後、スペルミスに気づいたそうだ。ロムニー氏の騒動があってからChenさんは、数カ所から「このドメイン名を売って欲しい」という連絡を受けている。ドメイン評価サイトEstiBot.comによると、「Amercia.com」は現在では9000ドルの価値があるそうだ。
「Apple I」、サザビーズのオークションに登場か
サザビーズが非常に珍しいコンピュータ「Apple I」のオークションを準備していると、Daily Mailが伝えている。
Apple Iは、故スティーブ・ジョブズ氏がスティーブ・ウォズニアックと開発した記念すべきマシンで、たった200台しか製造されていない。サザビーズによるオークションは、6月15日にニューヨークで開催され、ジョブズ氏による1974年の手書きメモ、Apple Iのマニュアルも出品される。落札額は12万ポンドから18万ポンドあたりになると予想されている。
All Things D、ジョブズ氏の映像を無料公開
All Things Dが、「D: All Things Digital Conference」のゲストとして登場したスティーブ・ジョブズ氏の映像と音声を無料で公開した。
ジョブズ氏は2003年から2010年まで、6回に渡って同イベントに招かれており、その時の映像がiTunesに公開された。プレゼンテーションの名手として知られるジョブズ氏だが、事前の打ち合わせなしで質問に答える様子も非常にチャーミングだ。
家にいながら世界の名所を訪問――「World Wonders Project」
Googleが世界18カ国、132カ所の名所旧跡をバーチャル訪問できる「World Wonders Project」を開始した。日本語にも対応している。
ストーンヘンジ、ポンペイ、ヴェルサイユ宮殿、ユングフラウなどなど、モニュメントから宮殿、遺跡、自然の驚異まで、多彩な場所が紹介されている。日本からは厳島神社、清水寺や龍安寺、姫路城、広島平和記念碑、小笠原諸島などが選ばれている。ユーザーによる動画や写真などにもアクセスできる。この週末にはぜひ、バーチャル散歩を!
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