iPhoneがクレジットカードの決済端末に――ソフトバンク「PayPal Here」の提供を開始
ソフトバンクがiPhoneをクレジットカードの決済端末として使えるようにする「PayPal Here」の提供を開始した。端末は一部のソフトバンクショップで購入できる。
ソフトバンクは9月6日から、iPhoneをクレジットカードの決済端末として使えるようにするソリューション「PayPal Here」の提供を開始した。まずは17店舗のソフトバンクショップで試験的に販売を行い、順次取り扱い店舗を拡大するという。
PayPal Hereは、中小規模の店舗や屋外の催事、移動販売などで手軽にクレジットカード決済を行えるソリューション。iPhoneを決済端末として利用することで、多額の機材購入コストやネットワーク関連設備のコストをかけずに導入できるようにした。クレジットカードの読み取り機は、iPhoneのイヤフォンジャックに差し込むタイプのもので、1200円で購入できる。
店舗が負担する決済手数料は商品代金の5%と一律で、決済から3〜6営業日で引き出すことが可能。クレジットカードはVISA、MasterCard、AMERICAN EXPRESSに対応する。対応端末はiOS 4.0以上のiPhoneで、近日中にはiPadやAndroid端末にも対応する予定。
取り扱い店舗はソフトバンク 仙台クリスロード、大宮中央、千葉中央、銀座、八重洲中央口、六本木、渋谷、表参道、横浜 ザ・ダイヤモンド、長野東口、新潟万代、静岡、金沢片町、名古屋、広島パルコ前、広大前、天神地下街。申し込みに当たっては本人確認書類が必要で、法人の場合は「登記簿謄(抄)本」「現在(履歴)事項証明書」「印鑑証明書」のうち1点と来店者の在籍確認書類(社員証、名刺、勤務先が記載された健康保険証など)が必要。
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