業務用モバイルアプリの開発を支援――SAP、米国にモバイル専用デザインセンター設立
コンシューマー向けアプリのような使いやすさを業務アプリにも――。業務ソフトウェア大手のSAPがモバイルアプリの設計開発を支援する「SAP Mobility Design Center」を立ち上げた。
ERPなど業務ソフトウェア大手の独SAPが9月19日、モバイルアプリの設計・開発を支援する「SAP Mobility Design Center」を開設すると発表した。コンシューマー向けアプリと同レベルのユーザー体験に詳しいチームをそろえ、顧客企業のニーズに合ったモバイルソリューションの構築を支援する。
SAPはコンシューマー(BtoC)および従業員(BtoE)向けのモバイルアプリの開発、デバイス管理、セキュリティ管理などを行えるモバイルプラットフォームを提供しており、Mobility Design Centerはこれを強化するものとなる。同社が米パロアルトに持つキャンパス内に設置し、顧客企業はユーザー体験に特化したデザイナー、アーキテクト、開発者などと協業できる。
モバイルアプリはコンシューマー側から始まったトレンドで、企業が利用するエンタープライズアプリでもコンシューマー向けアプリのようなユーザー体験や操作性、迅速な開発とリリースなどが求められているという。例えば、GartnerがCIO(最高情報責任者)に行った調査によると、61%が「今後3年間でモバイル機能を強化する計画」と回答するなど、モバイルアプリの開発が優先事項に挙げられている。デザインセンターでは、モバイルソリューションの開発をトータルで請け負う“ワンストップショップ”を目指すという。
SAPは、2010年のSybaseの買収で、エンタープライズ向けのモバイル技術を取得している。それ以来、主力事業である業務ソフトウェアのモバイル化など、エンタープライズモビリティを成長戦略の柱の1つにしている。
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