スマホの通信料が生活費を圧迫、2割が「食費より高い」――米調査で:調査リポート
日々の生活を便利にするスマホだが、使い続けるとそれなりのコストがかかる。米クーポンサイトの調査によると、3割超が公共料金より高いとし、2割が食費より高いと回答している。
魅力的な新機種が次々と登場するスマートフォン。世界各国で普及が加速しているが、決して安い買い物ではないのが難点だ。導入コストはもちろんのこと、使い続けるためには通信料もかかる。こうしたスマートフォン関連のコストが、生活費の中に占める割合はどの程度なのか。米国の調査をみてみよう。
スマートフォンは、どれぐらい家計を逼迫しているのか――。オンラインクーポンサイトCouponCabin.comが9月上旬、米国に住む18歳以上の人々を対象にオンライン調査を行った。それによると、スマホの利用コストは「月100ドル以上」(46%)という回答が最多となり、5人に1人に相当する13%が「月200ドル以上」と回答した。
他の生活費との比較では、21%が「スマホの通信費は食費よりも高い」とし、3人に1人が水道、電気、ガスなどの「公共サービスよりも高い」(33%)と回答。ほかにも「ケーブルテレビの契約料金」(57%)や「インターネット契約料金」(71%)が挙がったという。
こうした家計圧迫の背景にあるのが、通信キャリアの従量課金制への移行だ。大手通信キャリアの米Verizon Wirelessは、容量無制限の定額データプランから、利用量に応じた従量課金制への移行を開始しており、データ利用の多いユーザーは通信費が上がるケースもある。
通信費を節約するための対策については、家族や友人などグループで利用すると割安になる料金プランを選択する人が多いようだ。35歳〜44歳のユーザーの64%がキャリアが提供する何らかのグループ割引プランを利用しており、18歳〜34歳、45歳〜55歳でも59%が利用中だという。また、モバイルに比べると通話料が安い固定網については、63%が固定網契約を維持していると回答した。
CouponCabin.comでは、通信費を抑える対策として、(1)実際にどのぐらい利用しているかを把握する(2)各種保証オプションの見直し(3)キャリアが設定する割引時間帯を最大活用する、などのアドバイスを行っている。
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