米モバイル加入者、半数超がスマホユーザーに――米comScore調べ:調査リポート
米comScoreが、6月から8月にかけての米モバイル加入者に関する調査結果を発表。スマホユーザーは過半数に達し、端末のメーカー別シェアはSamsungがトップとなった。
調査会社のcomScoreは10月2日、2012年6月〜8月期の米モバイル加入者についての調査結果を発表した。携帯電話利用者のうちスマートフォンユーザーは52.6%となり、ついに過半数に達した。メーカーシェアはSamsungが首位を維持し、3位のAppleが最大の伸び率でLGに詰め寄った。
この調査は、自社で展開するモバイル動向調査サービスMobiLensのデータをまとめたもの。それによると、6月〜8月の3カ月間、米国で携帯電話を利用する13歳以上のユーザーは2億3400人を数え、そのうちスマートフォンユーザーは1億1650人となった。全体に占めるスマートフォンユーザーの比率は、前回の調査(3月〜5月期)から6ポイント増の52.6%となり、スマートフォンは2人に1人が持つ端末となった。
端末のメーカー別のシェアは、Samsungが25.7%で首位を獲得。2位にLG、3位にAppleが続いた。Samsungは前回(3月〜5月)と同じシェア値となったが、LGは前回から0.9ポイント減の18.2%、Appleは2.1ポイント増の17.1%となった。4位はMotorola Mobility(Google)で、シェアは0.8ポイント減の11.2%。5位のHTCは0.2ポイントの微増で6.3%のシェアを獲得した。
プラットフォーム別では、Androidが前回比1.7ポイント増の52.6%でトップの座を維持。2位はApple(iOS)で2.4ポイント増の34.3%となっている。Research In Motion(BlackBerry)は3.1ポイント減の8.3%と厳しい状況が続いており、ついに10%台を割り込んだ。Microsoft(Windows Phone)も伸び悩み、0.4ポイント減の3.6%にとどまった。
携帯電話向けコンテンツの利用動向(複数回答)については、SMS(75.6%)、アプリのダウンロード(53.4%)、ブラウザ利用(52%)、ソーシャルネットワークサービスやブログにアクセス(38.3%)、ゲーム(34%)、音楽再生(28.3%)となっており、前回の調査から大きな増減はない。
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