ヒット作には報奨金も――RIM、最新OS「BlackBerry 10」向けアプリの受付を開始
RIMが10月10日、同社の最新OS「BlackBerry 10」向けアプリの受付を開始した。アプリ開発を奨励するプログラムも展開する。
カナダのResearch In Motion(RIM)は10月10日、同社のスマートフォン向け最新OS「BlackBerry 10」に対応するアプリケーションの受付を開始した。BlackBerry 10の登場時期は未定だが、立ち上げに向けてアプリ開発を盛り上げるプログラムも用意する。
開発者は同日から、RIMのアプリストア「BlackBerry App World」で提供するためのアプリを提出できる。RIMは9月末にSDKの最新β版を公開しており、BlackBerry 10のプレビューも行っている。提出されたアプリは、RIMのレビューや検証作業を経て、BlackBerry 10の立ち上げに合わせてApp Worldで提供されることになる。RIMは開発者向けのブログでBlackBerry 10の立ち上げ時期を「2013年第1四半期」としている。
BlackBerry 10の立ち上げは、シェアが低迷しているRIMにとって起死回生をかけた重要なものとなるが、過去に何度か延期されている。多くが2013年1月と予測する中、つい先日にはJeffriesのアナリスト、Peter Misek氏がリサーチノートで3月と予想したことも報じられている。
RIMはアプリ開発を奨励するため、2つのプログラムを展開する。1つは品質チェックの「Built for BlackBerry」プログラムで、HTML5アプリを開発できる「BlackBerry 10 WebWorks」もしくはネイティブアプリ用の「BlackBerry 10 Native」を使って開発し、評価基準をクリアしたアプリを「Built for BlackBerry」アプリに認定する。開発者はロゴを貼ってユーザーにアピールできるという。
もう1つは、開発者に売上1万ドルを確約しようという報奨金プログラム「$10K Developer Commitment」だ。BlackBerry 10の立ち上げ前に、同OS向けに開発し、App Worldで公開したアプリのうち、最初の1年の売上が1000ドル以上1万ドル未満だったアプリ開発者に対し、1万ドルから売上を差し引いた差額をRIMが支払うというものだ。現在、このプログラムの期限は2013年1月21日となっており、この後にBlackBerry 10の提供が開始される可能性が高そうだ。
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