ソフトバンク、スマホ向けBYODに本腰――VMwareと提携し、無償トライアルを実施
ソフトバンクテレコムとソフトバンクモバイルがVMwareと提携し、スマートフォン向けBYODサービスの無料トライアルを開始。Android端末2台を貸し出して、BYODを体験できる環境を用意する。
社員の私用端末を業務で活用――。ソフトバンクテレコムとソフトバンクモバイルがVMwareと提携し、BYODサービスの無料トライアルを開始する。
社員が私用端末を会社に持ち込んで業務に利用するBYODは、企業の端末導入コストを抑えられることから注目を集めているが、一方で管理・運用面の難しさが課題となっている。
3社はVMwareの仮想化ソフトウェア「VMware Horizon Mobile」をベースとしたBYODサービスの提供を計画しており、12月10日からMotorola製のAndroid端末「RAZR M 201M」を使った無償トライアルの受付を開始する。
トライアルサービスでは、VMware Horizon Mobileを使って、Android端末内に物理的なスマートフォンの環境とは別に仮想的な環境をつくり、インターネットアクセス用と企業内システムアクセス用に使い分けられるようにする。これにより、私用端末を持ち込んだ社員は、個人で利用しているアプリはそのままに、企業向けアプリとサービスを安全に利用できるようになるという。
無償トライアルサービスに申し込むと、2台のRAZR M SoftBank 201Mと、スマートフォン管理サーバ、インターネットVPNアクセス、2枚のクライアント証明書が提供され、3社が提供するBYODサービスを2013年3月31日まで試すことができる。
申込期間は12月10日から2013年1月31日まで。なお同社では、申し込みが多い場合は設備の都合上、提供できない場合もあるとしている。
申し込みは、サービス概要の紹介ページ内にある「お問い合わせ」から行える。
本サービスの開始時期は未定。iOS向けサービスについては検討中としている。
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