ニュース
ネットスーパーの注文に適した音声認識技術、DNPとアドバンスト・メディアが開発:「きゅうり」と「キウイ」を聞き分ける
DNPとアドバンスト・メディアが、ネットスーパーの注文に適した音声認識技術を開発。スマートデバイスからの注文時に、食品名を正確に聞き分けられるようにした。
「きゅうり」と「キウイ」をきちんと聞き分ける音声認識技術を――。大日本印刷とアドバンスト・メディアが、スマートフォンやタブレット端末からネットスーパーのオーダーを行う際に、声で正確な注文ができる音声認識技術を開発した。
ネットスーパーの注文は現状、頻繁な画面移動やテキスト検索を行う必要があり、スマートデバイスの操作に不慣れな人にとって使いづらいという課題がある。両社は、音声入力で容易に商品の検索や注文を行える、食品専用の音声認識検索システムを開発。ネットスーパーや食品宅配事業者などと共同で、システムの実用化に向けた実証実験を行う。
両社の音声認識システムには、食品に関する約6万語の単語を収録。導入企業独自の商品名や食品の産地などの単語を辞書に登録することで、判別精度を高めた。「きゅうりとキウイ」「しじみとチヂミ」など、発音が似ている食品名も、独自の技術で高精度な判別ができるという。
両社は同システムについて、実証実験を経て2013年度のサービス開始を目指すとしている。
関連記事
- タブレットの業務活用、“声”でここまで便利に――音声認識で変わる仕事の現場
業務でスマートデバイスを使っていて、文字入力にストレスを感じたことはないだろうか。その解決策として注目を集めているのが音声認識技術だ。この技術はどんな業務をどのように快適にするのか。音声認識ソリューションの開発を手がけるフュートレックに聞いた。 - 目指すのは“意味まで分かる”音声認識――モバイルUIの変革を目指すニュアンス
端末の高機能化に伴う操作の煩雑化、慣れが必要なタッチパネル端末の文字入力など、昨今の端末操作にはさまざまな課題が見え始めている。その解決策の1つとして注目されるのが音声認識技術だ。米音声認識ソリューション大手のNuanceに、音声認識技術がスマートフォンの操作やサービスにもたらす新たな可能性について聞いた。 - チラシにタッチで注文を――タブレット端末向けネットスーパーアプリが登場
ソフトバンク・テクノロジーが、インフォシティと共同でタブレット端末向けネットスーパーアプリを開発。同社のECサービス向けに提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.