DellがAndroidスマートフォンから撤退――「Windows 8」タブレットにフォーカス
Dellの幹部がスマートフォンから撤退することを改めて明らかにした。モバイル分野は今後、Androidではなく「Windows 8」タブレットに注力するという。
Dellの幹部がスマートフォンから撤退することを改めて明らかにした。モバイル分野は今後、Android OS端末ではなく「Windows 8」タブレットに注力するという。
Dellの複数の幹部が12月13日までテキサス州オースティンで開催した年次イベント「Dell World 2012」で明らかにした。DellのPC事業を統括するジェフ・クラーク(Jeff Clarke)氏は12日の記者向け説明会でモバイル戦略について聞かれ、「タッチ操作などの新しいフォームファクターがある」としてWindows 8の発表に合わせて発表したタブレットやノートPCを紹介した。
スマートフォンについてクラーク氏は「スマートフォンは手がけない」とForbes誌などのメディアに述べ、当分Dellからスマートフォンが登場する可能性はないことを明示した。Forbes誌によると、スマートフォン分野で成功するには「大きな投資が必要」と付け加えたという。
DellはAndroidをベースとした「Dell Streak」ブランドで2010年からスマートフォンとタブレットを展開していた。2011年8月、Dellは5インチ画面を搭載したStreak 5の米国での販売終了を発表している。5インチのStreak 5は発表当時、画面が大きすぎるという意見もあったが、その後Samsungの「Galaxy Note」など5インチを超えるスマートフォンが登場している。会期中、Dellの他の事業の幹部も談話で、「(5インチのスマートフォン投入時期が)早すぎた」「スマートフォン事業は簡単ではない」などともらしていた。
クラーク氏と創業者兼CEOのマイケル・デル氏は会期中、Windows 8にフォーカスすることを強調。タッチ体験などにより「新しい革命がPC業界に生まれつつある」とPC/タブレットに注力する方向性を示した。
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