アナリストがSurface RTの予想販売台数を下方修正、当初の半分に――Surface Proには期待
Microsoftが2012年秋に投入したWindows RTタブレット「Surface RT」の予測販売台数を、UBSのアナリストが下方修正した。販売地域や販路が限定的である点がマイナス要素になるとみている。
2012年秋に登場したWindows RTタブレットの「Microsoft Surface with Windows RT」(Surface RT)は、Microsoftのハードウェア事業への参入の第一歩として注目されているが、販売台数は100万台規模にとどまるという見方をするアナリストもいるようだ。Business Insiderが報じている。
Business Insiderが1月14日付けで報じたところによると、UBSのアナリストであるブレント・スリル(Barent Thrill)氏はSurfaceの予想販売台数を100万ドルに変更したという。同氏は以前、予想販売台数を200万台としていたが、今回、半分に下方修正したことになる。
Surfaceとは対象的に、Appleの「iPad」シリーズは2000万台以上を売り上げており、コンシューマーはSurfaceよりiPadを好んでいるとスリル氏は述べている。
スリル氏はまた、Surfaceの販路が限定的である点もマイナス要素になっているとみているようだ。Microsoftは自社直営店と特設ショップ、オンラインストアで提供を開始し、2012年12月中旬にStaplesなどの量販店に販路を拡大したところだ。地域的にも、米国、カナダ、オーストラリア、中国、英国、ドイツ、フランスなど、購入できる地域は一部にとどまっている。
その一方で、スリル氏はSurfaceライン全体については「用心深く楽観」の姿勢を見せており、Intelベースの「Surface with Windows 8 Pro」(Surface Pro)はiPadの代替として企業などで受け入れられると予想しているようだ。Surface Proは1月末に登場するとみられている。
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