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米ITCがSamsung、Nokiaら4社の特許侵害を調査――InterDigitalの苦情受け
米国際貿易委員会(ITC)が、InterDigitalの苦情を受けて、Samsung、Nokiaら携帯電話メーカー4社について特許侵害の調査を開始した。
米国際貿易委員会(ITC)は1月31日、InterDigitalの苦情を受けて、Samsung、Nokiaら携帯電話メーカー4社について特許侵害の調査を開始することを発表した。
InterDigitalは無線技術を手がける企業で、1月2日にHuawei Technologies、Nokia、Samsung、ZTE4社の端末が自社の無線関連技術特許を侵害しているとして苦情を申し立てていた。特許は合計7件で、データチャネル制御、ネットワークアクセスなどが関係するという。端末は「Galaxy S III」(Samsung)、「Lumia 920」(Nokia)、「MediaPad S7 Pro」(Huawei)、「Avail」(ZTE)をはじめとする3Gと4Gに対応するモバイル端末、USBドングル、データ通信カード。InterDigitalは該当する端末の米国への輸入と販売の差し止めを求めている。
InterDigitalは過去に複数の特許訴訟を起こしており、2011年にもNokiaらをITCにて提訴している。今回の訴訟と並行して、同社は米デラウェア州連邦地方裁判所にも訴状を提出しており、販売差し止めと損害賠償金の支払いを求めている。特許ライセンスは同社の重要な事業で、Ericsson、Appleなどと特許ライセンス契約を結んでいる。NokiaとSamsungも別の特許についてライセンスを受けている。
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