Windows派のスマホはAndroid、Mac派はiPhone――SophosがPCとスマホの関係を調査:調査リポート
モバイル端末を複数台持ち歩く人が増える中、SophosがPCとスマホの関係を調査。Macユーザーの多くがiOSを選んでいるが、Androidへの“浮気”も見られるようだ。
スマートフォン、タブレット、ノートPCなど、さまざまなモバイル端末が登場する中、多くのユーザーは2台以上のモバイル端末を携帯しているという。PCで利用するOSとモバイルOSとの関係については、Macユーザーの多くがiOSを選びApple製品で統一しているが、Androidへの“浮気”も見られるようだ。
セキュリティ企業のSophosが、自社ブログ上で行った調査によると、所有するモバイル端末の平均台数は2.9台だった。12台持ち歩くという人もいたというが、国別の平均台数ではドイツが最多で3.1台となり、次いで米国の3台、カナダと英国の2.7台、オーストラリアの2.6台と続いた。国によって持ち歩く端末も異なり、3.1台を持ち歩くドイツのユーザーはノートPCが多かったのに対し、米、豪、英、カナダではスマートフォンが多かったという。このあたりは、スマートフォンの普及率とも関係ありそうだ。
端末の種類は、回答者の85%がスマートフォンを挙げ、ノートPC(68%)は二番目に多く、タブレット(48%)がこれに続いた。MP3プレイヤーは40%、電子書籍は29%となっている。OS別にみると、スマートフォンではAndroidとiOSはそれぞれ40.9%、40.5%とほぼ同じで、その他、BlackBerry OS(8.9%)、Windows Phone(3.4%)が挙がった。ノートPCでは、Windowsが49%でほぼ独占し、次いでMac OS Xの22%、Linuxの8%と続いた。
Sophosによると、Macを利用する人の62%はiPhone(スマートフォン)を、45%はiPad(タブレット)を持ち歩いているという。一方、Windowsユーザーは44%がスマートフォンでAndroidを端末を選んでおり、Linuxでも56%がAndroidユーザーだった。タブレットではこの比率はそれぞれ36%(Windowsユーザー×Androidタブレット)、41%(Linuxユーザー×Androidタブレット)となる。しかし、Appleへの忠誠心が強いと思われているMacユーザーの24%がAndroidスマートフォンを、28%がAndroidタブレットを選択しているとも報告している。
セキュリティ上のアドバイスとしてSophosは、パスワードを利用した端末ロック、ソフトウェアの更新、不必要な端末は持ち歩かないなどのポイントを伝授している。
この調査は2013年1月に実施したもので、オーストラリア、カナダ、ドイツなど欧米諸国と豪州を中心に2220人以上から回答を得ている。
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