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ガソリンのほかに電力も供給へ、サービスステーションで太陽光発電:スマートショップ
石油元売り大手の昭和シェル石油が電力供給サービスを拡大している。子会社のソーラーフロンティアが開発・販売する太陽電池をサービスステーションに設置するほか、電気自動車向けの充電設備も拡充する。
昭和シェル石油は経済産業省の「グリーン・ステーション普及実現化事業」の補助金を受けて、サービスステーション(SS)の機能を生かした電力供給サービスに乗り出す。すでに2011年6月から子会社のソーラーフロンティアが開発した太陽光パネルの設置を進めており、神奈川県内の3つのSSに合計で35kW分の太陽光パネルを導入した(図1)。各SSにはエネルギー管理システムも導入して、太陽光発電や蓄電池と組み合わせた電力使用量の監視やピーク電力の制御を実施する。
さらに電気自動車(EV)を活用したサービスにも取り組む。SSに急速充電器を設置するほか、停電時にEVを使って病院などへ電力を供給するための「V2H(Vehicle to Home)」の実証実験を開始する。日産自動車のリーフと安川電機のV2H電力制御システムを4か所に導入した。V2Hを可能にする電力制御システムをSSに導入するのは世界で初めての試みだという。
このほかSSの利用頻度を高めるために、タブレット端末による情報提供サービスを強化する。SSに設置したNECのタブレット端末「LifeTouch」を使って、クルマや運転に関連した情報をNECが配信する(図2)。今後はEV向けの充電サービスに関する情報も提供できるようにする予定である。
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