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太陽光発電所を2か所で運転開始、ソフトバンクの全国200MW構想が動き出す:電力供給サービス
かねてから太陽光発電所の建設を全国各地で大規模に展開すると表明していたソフトバンクのエネルギー事業が本格的に動き出した。7月1日に京都府と群馬県で太陽光発電所の運転を開始したほか、徳島県と栃木県でも建設を計画中で、いずれも発電能力は2MW(メガワット)以上になる。
7月1日に運転を開始した太陽光発電所は「ソフトバンク京都ソーラーパーク」(図1)と「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」(図2)の2か所である。発電能力は京都が2.1メガワット、榛東が2.4メガワットで、両者を合わせると1320世帯分の使用量に相当する電力を供給できるという。さらに京都では隣接する場所に同じ規模の太陽光発電所を建設中で、これも9月1日から運転を開始する予定だ。
これまで電力会社を除く民間企業の太陽光発電所でメガワット級のものは、国際航業が2011年3月に宮崎県に建設した「都農第2発電所」(1メガワット)がある程度で、それ以外では大手の製造業などが自社で電力を利用するために建設した例にとどまっていた。しかし7月1日から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まることをにらんで、全国各地で新しい太陽光発電所の建設計画が動き始めており、ソフトバンクの2つの太陽光発電所が先行した形である。
ソフトバンクはグループ会社のSBエナジーを通じて、合計で200メガワットの太陽光発電所を全国各地に建設する計画を進めている。京都と榛東に続いて、徳島県で2.8メガワット、栃木県でも2メガワットの太陽光発電所の建設計画が固まっており、4地域を合計すると10メガワット以上の発電能力を早期に実現する見通しだ。
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