ニュース
石油元売も太陽光発電所を建設、最大手のJXが宮城と山口で:電力供給サービス
太陽光発電所の建設計画が相次ぐ中で、石油元売の最大手であるJX 日鉱日石エネルギーが2012年度中に2つの太陽光発電所を稼働させる計画を発表した。すでに全国にある製油所で発電事業を展開しており、今後は太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの発電量も拡大する。
JX日鉱日石エネルギーが太陽光発電所を建設するのは、宮城県にある仙台製油所(図1)と山口県にある下松事業所の2か所である。仙台では2013年1月から1MW(メガワット)、下松では2013年3月から1.75MWの太陽光発電を予定している。太陽電池パネルは複数メーカーの製品を導入して、比較検証しながら今後の事業拡大に生かす。
JXは「ENEOS(エネオス)」のブランドで石油製品を販売する一方、全国各地にある製油所などで大規模な発電事業を展開している(図2)。その多くは火力発電によるものだが、最近は風力発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーにも取り組んでいる。太陽光発電所の建設は今回が初めてで、今後さらに自社所有の遊休地を活用して太陽光発電所を拡大していく。
7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が開始されたことを受けて、さまざまな企業が太陽光発電事業に乗り出している。JXは従来から新電力(特定規模電気事業者)として自社で発電した電力を企業向けに販売してきた。太陽光による電力も自社で販売する分に含めるものとみられる。
関連記事
- 電力会社に依存しすぎない日本へ、電気事業の参入企業が増える
企業向けに電力を供給できる「特定規模電気事業者」 - 日本のエネルギー市場を変革する、新制度がスタート
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(1) - 京セラが太陽光発電所を全国展開へ、2012年度中に15か所以上を稼働
大分県など9か所で建設が内定 - 太陽光発電所を2か所で運転開始、ソフトバンクの全国200MW構想が動き出す
7月1日に京都府と群馬県で稼働 - 太陽光発電を農業施設400か所以上で展開、ソフトバンクよりも早く200MW実現へ
JAグループと三菱商事が2014年度末までに
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.