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電気自動車用のコンセントを全住宅に装備、128戸で作るエコタウン構想:スマートシティ
節電・蓄電・発電機器をフル装備した住宅128戸で構成する新しい居住地域が神奈川県の相模原市に建設される。県が推進する「かながわスマートエネルギー構想」の一環で実施するプロジェクトで、2013年の春に販売を開始し、2014年の冬に完成する予定だ。
住宅メーカー大手の大和ハウス工業が神奈川県企業庁と協定を結んで、「光が丘エコタウン」として128戸のスマートハウスを建設する(図1)。光熱費とCO2排出量を可能な限り削減することを目指して、すべての住宅に太陽光発電システム、リチウムイオン蓄電池、さらに電気自動車用の充電コンセントを装備する計画だ。
自家発電用に1戸あたり3kW以上の太陽光パネルのほか、ガスコージェネレーションシステムのエネファームも設置する(図2)。蓄電池を含めてHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)で連携させることにより、家庭内のエネルギー使用量を見える化して、毎日の光熱費を把握できるようにする。
地域内には店舗も誘致する予定で、住宅と同様に太陽光発電システムやBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)を導入する。街路灯にもLED照明を採用して節電を図るなど、国内でも有数の先進的なエネルギー対策を施したエコタウンになる見込みだ。
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