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国内で最大規模の洋上風力発電所、2016年春に稼働開始:自然エネルギー
国内でも数カ所で洋上風力発電所の計画が持ち上がっているが、どの計画も稼働開始まで長い時間がかかることになっている。前田建設工業は2016年春に稼働開始することを目指して、大規模な洋上風力発電所を建設する。
建設会社である前田建設工業は山口県下関市沖に大規模な洋上風力発電所を建設する(図1)。出力が3000kWの発電機を20台設置し、合計出力を60MW(6万kW)まで高める計画だ。発電した電力は全量中国電力に売却する。年間発電量はおよそ16万MWhと見込んでいる。
建設予定地は下関市の安岡漁港から1〜2km離れた沖(図2)。前田建設工業によるとこの周辺は遠浅で、水深20m以下の海域が広がっているという。水深が浅いということを利用して、風力発電機は海底に固定する「着床式」で施工する。
前田建設工業はこの事業を担当する事業会社を2013年に設立する予定。この会社が建築前の調査、設計、施工と管理、運営、保守を担当する。前田建設工業は事業会社に100%出資することは考えていない。共同で事業を進めるパートナーを探して、共同出資としたい考えだ。
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