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初期投資はゼロ、最大出力8.9MWのメガソーラー建設へ:自然エネルギー
淡路島の洲本市に最大出力8.9MWのメガソーラーを建設する計画が明らかになった。建設するのは大阪ガスの100%子会社であるエナジーバンクジャパン。同社が顧客向けに提供している、初期投資ゼロで太陽光発電システムを設置できるサービスを活用する。
設置場所は太平洋セメントと大和観光が保有している遊休地(兵庫県洲本市由良町内田)。大阪湾に面した土地で、敷地面積は約17万m2。ここに最大出力8.9MW(8900kW)の太陽光発電システムを設置する。年間発電量はおよそ1万MWh(1000万kWh)と見込んでいる。2012年12月に着工し、2013年7月に稼働を開始する予定。
建設と、その後の運用にはエナジーバンクジャパンが提供しているサービス「SOLAR−ECOWAVE」を利用して、初期投資をゼロで済ませる。太陽光発電システムの機材などはリース会社から借りる。設置後の維持管理も関連会社の大阪ガスエンジニアリングに委託する。エナジーバンクジャパンは、太陽光発電システムが発電した電力を全量関西電力に売電し、その収益で毎月のリース料、維持管理費、土地の賃借料を支払う(図1)。
洲本市はこれまでもエナジーバンクジャパンのSOLAR−ECOWAVEを利用して太陽光発電システムを設置している。2011年6月に洲本市防災センター鳥飼会館に最大出力8.65kWの太陽光発電システムを設置し、非常時の電源などの用途で利用している(図2)。2013年にはやはりSOLAR−ECOWAVEを利用して、兵庫県立洲本病院に出力150kWの太陽光発電システムを設置することも決まっている。
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