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最終目標は電力消費量の20%確保、神奈川県がまずは10MWのメガソーラー:自然エネルギー
神奈川県は2020年度に県内の電力消費量の20%を太陽光や省エネなどで満たす計画を進めている。住宅とメガソーラーが柱であり、今回県内第2の規模となるメガソーラーの建設が固まった。
神奈川県は東日本大震災以降、「かながわスマートエネルギー構想」を立ち上げている。「原子力発電に過度に依存しない」「環境に配慮する」「地産地消を推進する」という3本の柱がある。具体的には2020年度に県内の電力消費量のうち、20%を創エネと省エネ、蓄エネで満たすというものだ(図1)。創エネの柱は太陽光発電の普及だ。揚水発電と廃棄物発電も含まれる。
神奈川県の太陽光発電は住宅用が約8割を占めている。だがメガソーラーの伸びも著しい。2011年に運転を開始した東京電力の扇島太陽光発電所(13MW)や浮島太陽光発電所(7MW)の他、民間企業のメガソーラーもある(図2)。
2013年5月には、神奈川県と県南西部に位置する中井町、神奈川県住宅供給公社が、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジーとメガソーラー事業の基本協定を締結、総事業費約40億円を投じる計画が動き始めた*1)。出力約10MWのメガソーラーを建設する。これは県内第2の規模だ。2013年10月着工、2015年4月完成を予定し、年間発電量約1000万kWhを見込む。
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