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想定の1.3倍も電力を生み出した、川崎市の太陽光発電所:自然エネルギー
日本最大の太陽光発電所を保有する川崎市が、運転開始から1周年を迎えた「浮島太陽光発電所」の実績を発表した。発電能力が7MWで、当初の想定よりも1.3倍の電力量を1年間に記録した。同じ地域にある13MWの「扇島太陽光発電所」も12月に1周年を迎えるが、同様の増加が見込まれる。
当初の予想が控えめだったのか、大規模な太陽光発電所(メガソーラー)で想定以上の電力を生み出している。神奈川県の川崎市が東京電力と共同で運営する大規模な太陽光発電所で、運転開始から1年間に想定の1.3倍にものぼる電力量を記録した。
2011年8月10日に運転を開始した「浮島太陽光発電所」(図1)は発電能力が7MW(メガワット)、年間の発電量は740万kWhを想定していた。実際には2012年8月9日までの1年間で945万kWhと、想定値よりも1.28倍の電力を供給できた。月別に見ると5月の発電量が最大になっており、好天が続く月の発電量が多いことが分かる(図2)。
川崎市と東京電力は近隣の土地に発電能力が13MWと現時点で日本最大の「扇島太陽光発電所」を2011年12月19日から稼働させている(図3)。この発電所でも同様に想定を上回る電力量が見込まれる。浮島太陽光発電所と同程度の増加率になるとすれば、年間の発電量は当初予想の1370万kWhから1750万kWhに増加する。
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