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ガス会社がメガソーラーに参入、ガスと組み合わせ、埼玉県から全国へ:自然エネルギー
液化石油(LP)ガスを手掛けるサイサンは、再生可能エネルギーに軸足を1歩ずらした。埼玉県に建設したメガソーラーではLPガス発電機器と同時に展開、今後、青森県や山口県にもメガソーラーを広げていく。
液化石油ガス(LPG)を販売するサイサンは、LPGと組み合わせたメガソーラー事業を開始した。2013年6月に完成した埼玉県寄居町に約9億円を投じた「エネワンソーラーパーク寄居」(出力約2.6MW)だ。
「東日本大震災以来、再生可能エネルギーの必要性が高まっている。普及拡大についての国の方針もある。当社は再生可能エネルギーではないが、エネルギー事業者であるため、自治体と協力し、メガソーラー事業を展開していく」(サイサン)。
同社は埼玉県が企画提案方式で募集した事業者として2012年8月に8社の中から選ばれている。地元に貢献する企画として、4点を挙げており、中でも2点に特徴がある。1点目は、LPガスを使った災害対策型エネルギー供給システムを寄居町に10基寄付することだ。発電の他、調理・暖房にも使える装置である。2点目は、年間発電量の3.5%(約400万円)を寄居町などに寄付することである。エネルギーの地産地消、供給分散という点から意義深い。
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