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8月の電力販売量は前年比1.2%増にとどまる、企業向けは猛暑でも伸びず:電力供給サービス
全国各地で最大電力が軒並み上昇した8月だったが、電力会社による販売量は前年比1.2%の微増にとどまった。企業向けは伸び率が0%で、中でも工場などの産業用は0.3%の減少になった。節電対策の効果に加えて、猛暑がお盆休みの時期に重なったことも幸いした。
電気事業連合会が発表した8月の電力販売量の速報値によると、10電力会社の合計は785億3000万kWhで、前年同月から1.2%の増加だった(図1)。家庭向けを中心とする「電灯」が3.7%増えたものの、企業向けの「特定規模」は前年の8月と同じ水準に収まった。電力会社に対する需要が増えない傾向は猛暑の中でも続いている。
用途別の販売量を見ると、小規模な工場や店舗を中心とした「電力」が前年比0.5%増、大規模なオフィスビルなどの「業務用」が同じく0.5%増だった。これに対して大規模な工場などの「産業用その他」(大口電力)は0.3%の減少に転じた。
今年に入って全国各地で電気料金を値上げする動きが相次ぎ、その対抗手段として製造業を中心に節電意欲が高まった結果と考えられる。幸いなことに猛暑の到来が8月中旬のお盆休みの時期と重なり、電力の使用量を抑えやすかった面もある。
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